『えんのひとつまみ Vol.8』「まずは“収穫(たのしさ)”から」──土を蘇らせ、いのちを育てる。元小学校教師・富士子さんの“日本一宣言” - えんらいと

『えんのひとつまみ Vol.8』「まずは“収穫(たのしさ)”から」──土を蘇らせ、いのちを育てる。元中学校教師・富士子さんの“日本一宣言”

こんにちは、えんらいとの太陽です。

「えんのひとつまみ」では、様々なご縁(ご塩)でつながった、味わい深く面白いひとたちを、“ひとつまみ”ご紹介していきます。

第8回目は、みかん農家を40年、学校の先生を38年務められ、現在は富士子農園でオリジナル農法を広め、全国の畑を復旧するべく活動されている、『天草ビオ・ヴィレッジ』のメンバー、富士子さんをひとつまみご紹介します!

 

 

富士子(ふじこ)さん

元小学校教師/元みかん農家/農園経営者(富士子農園)/天草ビオ・ヴィレッジメンバー

40年にわたりみかん農園を支えながら、学校で音楽教師として子どもたちと向き合い続けた富士子さん。

教室の中にとどまらず、山へ、畑へ。自然を学び、味噌や醤油の話へと広がる“いのちの授業”は、お話を聞くだけで受けたくなる魅力が満載です。

そんな富士子さんは現在、米ぬかを発酵させた肥料やEM菌、菌ちゃん農法などを取り入れた独自の土づくりを実践する場として、「富士子農園」を経営。

『天草ビオ・ヴィレッジ』のメンバーとして、「ワクワクする気持ち、楽しいという感動」から始まる農の体験を通して、土と人の生命力を呼び覚まし、富士子農園を「日本一畑を復興する場」にするべく、73歳になられた現在も日々学び、飽くなき探求を続けられています。

 

富士子さん、一体何者?

 

太陽:前回に引き続き、『天草ビオ・ヴィレッジ』に携わるメンバーのご紹介です。ナビゲーターとして、「えんのひとつまみVol.3」で取材した、『天草ビオ・ヴィレッジ』代表、ともちゃんに同行しての取材となります。

そして今回は、多種多様な農法を組み合わせたオリジナル農法を実践されている農業経営者でもあり、『天草ビオ・ヴィレッジ』の一員としてもご活動されている、富士子さんにお話をお伺いすべく、畑のほうにやって来ました。早くも熊本取材で二度目の畑です。

ということで、富士子さん本日はよろしくお願いします!

ともちゃん:富士子ちゃん久しぶり〜!

富士子さん:あら〜…女の人かと思ったら、男の人なのね〜。

太陽:やだ〜、ありがとうございます。そちら最上級の褒め言葉としてやらせて頂いております。

ともちゃん:『天草ビオ・ヴィレッジ』のメンバーとしてね、富士子ちゃんがどんな人かみんなに知ってほしいから、今回奈良から取材しに来てもらった太陽くん。ただでさえ目立つけど、畑の中だと特に異質だね(笑)。

太陽:畑じゃなくても大体浮いてるけどね、もう慣れて来ました。今日はここでお話をお伺いすればよろしいのでしょうか?

ともちゃん:ううん、昨日取材でお邪魔した佳織ちゃん(Vol.6)健太郎さん(Vol.7)のグランモッコに移動して、そこで取材してもらう予定。

でも記事で写真使うなら、畑の写真欲しいでしょ?

太陽:めちゃくちゃほしい。なにその配慮ありがたすぎ。お心遣い痛み入りすぎ。

ということで富士子さん、お写真何枚か撮影してもよろしいでしょうか?

富士子さん:はいはい〜。

ともちゃん:じゃあ撮るよ〜!

 

 

富士子さんが使われている共同のシェア農園でパシャリ

 

ともちゃん:すんごい組み合わせ(笑)。こうやって並んでみると見事に「金」と「銀」だね。

富士子さん:えっへっへ(笑)。ちょっと恥ずかしいね〜(笑)。

太陽:オレはこの業界で「金」と呼ばれたい…!

ともちゃん:急にどうした。

太陽:え?いや金と銀って言うから…福本さんの「銀と金」のせr

ともちゃん:今日は次の予定が詰まって脱線してる暇ないんだよ!撮影終わったからグランモッコ移動するぞ!

太陽:あはい、すみません。

 

 

ということでグランモッコへ。移動中も笑顔がキュートな富士子さん。

 

太陽:移動中の貴重な時間も有意義に使おうのコーナーということで、さっきお邪魔した畑は、何か特別な農法とか実践されているんですか?

富士子さん:「米ぬか」を発酵させたのを肥料として使ってるよ。他にも「EM菌(乳酸菌や酵母、光合成細菌など、いい働きをしてくれる微生物の集まり)」とか、後は竹とか枝とか落ち葉をね、土に埋め込んで、「菌(糸状菌/カビの仲間)」を増やす「菌ちゃん農法」っていう栽培法も実践してるよ。

…まあ、他にも私が「これいいなぁ」と思ったら色々取り入れてるから、結構ごちゃ混ぜだね(笑)。

太陽:なるほど。と言うことは富士子さんオリジナル農法って言うことですね。実際富士子さんのオリジナル農法を実践されてどんな感じでしょうか?

富士子さん:最初は私も有機農法からスタートしたから肥料とかも使ってたんだけどね。化学肥料を使うと土の栄養が枯れちゃうから、どんどん肥料を使わないといけなくなるの。これは土だけじゃなくて、作物にも自然にも嬉しくないんじゃないかなぁって思ってね。

それで米ぬかをね、障がいを持たれた方達がお仕事として作業所で発酵して販売しているのがあったから、その方達の協力もかねて、肥料として使ってみたの。

そしたら米ぬかは微生物の餌になってね。土も栄養いっぱいになって化学肥料じゃ考えられないくらい土壌が改善して、土がふかふかになったの。さっきの畑はシェアで使ってるから、他の畑を借りてる人が私の畑を見て、「富士子さんの所、なんでずっと調子いいの?」って(笑)。

太陽:はえ〜。それは作物が大きく育つからっていう意味合いですか?

富士子さん:それもあるけど、EM菌とか米ぬかのおかげで土がすごく良いからなんだろうね。カマキリとか良い虫がいっぱい来てくれるんだよね〜。

太陽:カマキリ!(声量大)

富士子さん:やだ、びっくりした〜(笑)。

ともちゃん:ごめんね富士子ちゃん。虫の話になると大声になるのよ。あと早口にも(笑)。

富士子さん:あら、そうなの?太陽くん虫好きなの?

太陽:虫大好きです。美容男子の他に虫大好き少年としてもやらせて貰ってます〜。

ともちゃん:少年ではないな。

富士子さん:へ〜、虫が好きってハッキリ言う子めずらしいね〜。畑をしてるとカマキリとかテントウムシとか、私たち農経営者にとっては嬉しい虫もいるけど、嬉しくない虫もいるからね。虫好きなら太陽くん畑向いてるよ〜(笑)。

太陽:ほんと〜?(タメ口)。農業には全然詳しくないんですけど、天敵となる虫たちを集める「インセクタープランツ」とか、カブリダニ、ハナカメムシなど虫に限りますが、「生体農薬」にもめちゃくちゃトキメキましたね!スワロフスキーカブリダニて。そんなクリスタルみたいな名前のダニおるんかい!って(早口)。

ともちゃん:何言ってるかさっぱりわからん!

富士子さん:は〜…色々難しいことも知ってるんだね〜(笑)。

 

 

虫談義に花を咲かせていたら「グランモッコ」に到着!

 

太陽:虫の話をもっと聞きたい所ですが…グランモッコに到着しましたので、名残惜しいですがここまでと言うことで。改めて富士子さんのお話色々お伺いしようと思います。

元々有機農法をされてたということですが、いつ頃からEM菌や米ぬかを使うようになられたんですか?

富士子さん:7、8年前かな〜…EM菌自体は十年以上前から使ってるんだけどね。米ぬかは割と最近なんだけどね。EM菌からのご縁で繋がってた人が紹介してくれて、じゃあうちでも使ってみようって感じで始めましたね。本当にいいことばっかりだね!(笑)。

ともちゃん:富士子ちゃんはね、元々みかん農家さんだったんだよ。そこで色々思うことがあったからこそ、今のような農法に辿り着かれたんだよね。

太陽:あ、そうなんですね。みかん農園から今の形に移行されたのはどういうきっかけがあったのでしょうか?

富士子さん:主人がみかん農園の人でね。私はそこに嫁いだ形でみかん農園に長十年も携わることになるの。みかんを売ろうと思うとね、どうしても綺麗な形のものを作って用意しないといけないからね。

肥料とか薬とかを買ってきて、それこそ直接触れないような防護服みたいなのまで着てさ、汗びっしょりかきながら撒いて。あれは大変だったね。

太陽:何年くらいみかん農園に携わられていたんでしょうか?

富士子さん:そうだね〜、嫁に行ってからだから…40年くらいかな。それこそお腹が大きかろうが、乳飲み子抱えていようが関係なしだったね。みかんを収穫して入れるコンテナに座布団敷いてね、そこに赤ちゃん寝かしつけて必死にやりましたよ(笑)。

太陽:か〜、40年か〜…。僕の人生以上にみかん農園にいらしたんですね。

ともちゃん:それだけじゃないよ。富士子ちゃんの本業は学校の先生だったんだから。

太陽:え!?みかん農園だけではなかったんですか!?

富士子さん:そうだよ〜。音楽の先生をやりつつ、みかん農園を手伝いつつ、育児をやりつつの三本柱だったね(笑)。

太陽:凄すぎる。富士子さんの時間はあったんですか?

富士子さん:ん〜、多分あったね(笑)。好きなこともしてたからさ。子供が小学校に上がったタイミングでね、教頭先生に「野菜作りしませんか?学校園があるんですけど」って声かけらてましてね。それも入れたら四本柱かな?(笑)。

太陽:ハイパーお母さん過ぎる!

 

 

 

ともちゃん:富士子ちゃん面白いエピソードがいっぱいあるんだよ〜。富士子ちゃんは音楽のね、先生だったんだけど、その頃は女性の先生が不足してたの。だからなんでもしなくちゃいけないの。お花の先生とかね。

太陽:お花の先生…?

富士子さん:学校を綺麗にする先生だね。お花を植えたりとか。後はね、最初に勤めた学校が僻地にあったんだけど、教室で勉強するのは何か違うな〜っていうのがずっとあってね。例えば、山から降りて来た子供が、「先生、タケノコが生えてたばい!」って言ってきたことがあってね。そんな時に教室で授業しても勿体無いじゃない?だから、「今日の家庭科の授業はタケノコ採りにいきます」って子供達と山に行ったりしてたね(笑)。

太陽:めっちゃいい〜!自分が子供の頃にそんな授業あったら最高だっただろうな〜。今でもワクワクしますもん!

ともちゃん:音楽の授業だけだと一週間だとそんなに無いからね。「家庭科も国語も算数もやってください」って、結局なんでもやってたんだよね?

富士子さん:そうそう、英語もやったよ(笑)。まあでも楽しくやらせてもらってましたよ。畑行きたいなぁって思ったら、「今日は天気がいいので、この時間は畑に行きます!」とかやってたし(笑)。

ともちゃん:太陽くんもさっき「そんな授業あったら最高」って言ってたけど、その話を聞いて私も感動しちゃってね。そういう経験が出来ていたらさ、大きくなってもその時の思い出が栄養になってるの。

当時10歳くらいなら、多分今は私と同じくらいだと思うけど、何十年も経ったその経験が礎になっていると思うから、私が子供の頃は富士子ちゃんのような先生に出会いたかったって、初めて会った時にお話したんだよね。感動したから何回聞かせてっていったかな?(笑)。

富士子さん:まあでも校長先生からしたら私のような先生は大変だったと思うね!(笑)

巡回して授業見学して、「あんたの音楽の授業は歌わすでもなく、ピアノ演奏するでもなく、音楽聴かせるでもなく、「味噌と醤油が〜」みたいな話をずっとしとる」って(笑)。

太陽:あ〜…子供たちからしたら面白い先生だけど、校長先生からしたらそりゃびっくりしますよね。授業やってるか〜?って蓋開けたら味噌とか醤油とか言ってるし、たまに子供達を連れて外出て行くしで、きっと大変だったでしょうね(笑)。

富士子さん:ね〜。まさか巡回してるとは思わないからさ(笑)。「音楽の授業なのになんで音楽聴こえてこないんだ?」って思ったから覗いたって(笑)。

ともちゃん:「今日朝ごはん食べた?味噌がどれだけ体に良いか知ってる?」が授業の導入だったんだよね?(笑)。

太陽:受けてぇ〜その授業!(笑)。でも普通に授業するより、そういう内容って絶対忘れないよね。「音楽か〜」って授業始まったら、「味噌知っとるか〜」って始まったら「何事!?」って(笑)。小二の時から止まってる僕の中の子供心がわくわくしてますので、きっと子供たちもそう思うはずです。そういう先生欲しかったな〜。

富士子さん:太陽くんと同じようにね、息子も虫が好きだったんだよ。学童保育に入れてたんだけどね、そこの先生が、一番上のお姉ちゃんは大人しくしてる子だったのに、下の息子は目を離すとすぐ居なくなりますって(笑)。で、探したら体育館に裏側に居たから何してるのかと思ったら、虫を捕まえてました!って言われてね。

太陽:他人事とは思えないくらい身に覚えがありますね〜!僕も小学生の頃は休み時間一人で虫ばっかり捕ってたんで、夏休みの日記が全部「虫取り」で埋まっても、先生は全く疑うことなく花丸してくれました(笑)。

富士子さん:三人子供が居て、一番下の娘が「お兄ちゃん!虫がいじめられてる〜!」って言ったら息子はね、「騒ぐな!今交尾してるけん!」って(笑)。当時は太陽くんと同じくらい虫好きだったと思うね。

太陽:同じ時代、同じ場所で育ってたら、きっと毎日虫を捕る仲だったでしょうね!そんな友達が欲しかった…。

富士子さん:そんな息子も、今は野菜を育ててますね。みかん農園は敷地が広いもんだから、そこの一角で色んな野菜育てるの。やれイタリアンの何とかだとか、京野菜だとか。たまに私のところに来て種とかくれるのよ(笑)。

太陽:はえ〜。じゃあ息子さんは今は、みかん農園をされつつ、野菜も育てられてるって感じですか?

富士子さん:ううん、みかんはしないの!私の旦那はね、「富士子に似たから仕方ない」って言ってたけど(笑)。だから私も息子も、今はみかん農園はしてないから、旦那だけだね。

太陽:えー!いや、おもろいけど…(笑)。旦那さんにしてはみかん農園を引き継いでほしいんじゃないんですかね?

富士子さん:んー、どうかな?意外にそうでもないかもね。旦那の両親…私からしたら義理の父と母だけど、自由に育てるってのを大事にしてたからね。みんなそれぞれ、好きなことをさせるって感じだったから。

太陽:すごー!昔…って言ったら語弊があるかもしれないですけど、そういう子育てを当時からされてたのはすごいなぁ…。

 

 

 

ともちゃん:富士子ちゃんはね、学ぼうとする意欲がすごいの。本当に勉強家でね、色んな大学とか農園に学びに今でも通ってて、昨日もハチミツの勉強に行ったとか言ってたよね?

太陽:ハチミツ!ということは養蜂にも興味があるってことでしょうか?今日で取材は旅3日目ですが、養蜂というワードはすでに沢山出ているんですよ。

富士子さん:あらそうなんだ。私も養蜂はしたいと思いますね〜。ただね、私の農園はさっきも話したように他の人とシェアして使ってるでしょ?農薬は使ってないにせよ、人工的なものがハチミツに入ってしまうんじゃないかなぁって思っててね。

太陽:なるほど、確かにそうか〜…。

富士子さん:ただね、今の時期(12月)はね、周りは玉ねぎとかにんにくとか多いから、あまり花が咲かないの。うちは菜の花とか咲いてるから、春に採れる分には問題ないんじゃなかろうかとは思ってるんだけどね。それでどうしようかと一人で悩んでも時間が勿体無いから、勉強会があるって言うんで行って来たの昨日(笑)。

ともちゃん:他にもね、シェアで使ってるし住宅街の一角にある場所だから、蜂だと他の方から苦情が来ちゃう可能性も考慮しなきゃいけないからね。

太陽:そうか〜…雅治さん(Vol.4)や、新堀さん(Vol.5)のお話では手軽に出来そうでやりたい!しか思ってませんでしたが、場所の問題がかなりネックですね〜…。

ちなみに富士子さんの農園ですが、旦那さんもお手伝いされたりするんですか?

富士子さん:ううん、しないよ。というか“できない”が正しいかもね。

太陽:できない?

富士子さん:旦那はみかん農園だけじゃなくて、味噌醤油の仕事で県庁に勤めてるのよ。だから今は75歳なんだけど、味噌と醤油にものすごく詳しいから今でも九州や東京に呼ばれて出張に行くのよ。工場検査とかね。

太陽:は〜…旦那さんも富士子さんと同じようにみかん農家一本ではなく、味噌醤油関係の仕事も持たれて今でも忙しくされてるから、富士子さんの畑にまで手が回らないってことなんですね。と言うことは息子さん達からしたら、お父さんお母さんはめちゃくちゃ忙しい人たちだったんじゃないですか?

富士子さん:うーん…そうだったかもしれないね(笑)。

太陽:ハイパーご両親だった息子さん達も、同じようにみなさん色々されてるんでしょうか?

富士子さん:そこはね、そこまで似てないかな?(笑)。息子がね、仕事上の悩みをよく愚痴にしてたんですよ。で、「そういう事を言うなら、畑をしなさい。地球に帰しなさい」って私は言ったんです。

ともちゃん:アーシングってことだね。土に触れてたらそういうのも出て行くからね。

富士子さん:そうしたらですよ、息子が作るカボチャも白菜も大きくて良いのがよく実るんですよね〜(笑)。

太陽:どういうこと?「くそー!仕事でイライラするぜー!」って愚痴のパワーがでかすぎて黙々と畑やってたらめっちゃ上手くなったってことですか?(笑)

富士子さん:そうそう(笑)。

ともちゃん:息子さんは今40代前半なんだけど、数年前に心を病まれてね。そこで「快医学」に出会われてね、「息・食・動・想・環」を学ばれて、薬に頼らず、自分の生命力を回復させていく、エネルギーを司る方々に快医学で出逢われて、すごく感銘を受けられたの。それもあって、息子さんはエネルギーの使い方がとても上手だから、野菜も素晴らしいものができるんじゃないかなって、私は思うね。

(「快医学」については「えんのひとつまみVol.4」をお読みください)

太陽:なるほどね〜!息子さんも快医学をされてたんですね。富士子さんも快医学はされているんですか?

 

 

 

ともちゃん:これもまた面白いんだよ(笑)。「快ビレッジ」っていう、第三日曜日にここグランモッコに集まって、快医学に出会ったみんなが、命のこと、心のこと、それぞれ得意な事でどんどん繋がって、それで4年に一度開催される、快医学の世界大会、快フェスに行く事を目標に、毎月情報交換して、みんながより良く過ごしていけるような場を佳織ちゃんが用意してくれたんだけどね。

この快ビレッジには、快医学を受講しないと出られないのよ。で、快ビレッジが始まったのがちょうど4年前なんだけど、富士子ちゃんはまだ快医学を学んでなかったの。でも、この快ビレッジに出て、自分の野菜をみんなに食べてほしいから、「快医学を学びます!」って言って、入ってきたの(笑)。

富士子さん:へっへっへ(笑)。

ともちゃん:快医学を学んでいく内に、出会った方々が自分の大病にイキイキと向き合われている姿にすごく心を癒されてね。で、私とも快ビレッジで出会うことになるの。

太陽:そうなんだ。ともちゃんと富士子さんも、快医学が繋がりの出会いだったんですね。

ともちゃん:そうそう。レベルアップセミナーっていうのでたまたま私と富士子ちゃんがペアを組むことになって、私の理念や富士子ちゃんの想いが共感してすごい素敵!ってなって、これからも関わらせてねってなったの。その頃はまだ4年前だから『天草ビオ・ヴィレッジ』の話は全くなかったんだけどね。

富士子さん:ともちゃんにね、「一緒にいつか何かしましょう」って言われて、その時は何をすることになるんだろうかって思ったけどね〜(笑)。

太陽:なるほど〜!満を持して『天草ビオ・ヴィレッジ』という形で一緒に活動していくことになったという訳なんですね。今までのお話をまとめる感じだと、富士子さんは農業関係についてご指導いただくような形ってことになるんですかね?

ともちゃん:その通り。富士子ちゃんには今まで40年みかん農家をしながら作物に向き合ってこられた貴重なノウハウと、富士子農園には「この子(野菜)にはこういうことができて、こういう場が向いてて」っていう、誰にも真似できない知識が財産のようにあるの。

富士子って名前もね、「富士山って日本一の山じゃない?私はこの人生において、日本一になることを必ず何か成し遂げなければいけない」って私に言ってくれたことがあってね。「じゃあ何の日本一になるの?」って私は聞いたら、「私の農園のノウハウで、日本中の休まれてる畑を復興して、日本一畑を盛り上げる農法にする」って言ってくれたの。

太陽:富士子さんかっけー!

ともちゃん:それを何年も前に掲げられて、富士子農園を発祥として、色んなところで土を蘇らせて、作物を採れるようにする活動をずっと続けられてるの。一人で山に入って、土を作ってみんなに渡して…それをずっと一人でコツコツされてるんだよ。

太陽:すごいなぁ〜。

富士子さん:ありがとうね。でも、私はすごく楽しくやってますよ。些細なことでもみんな聞いて来てくれるし、私が知ってる限りの情報は惜しみなくお話しして、それで復興して使える畑がどんどん増えてくれればいいなって。

ともちゃん:だから富士子ちゃんには、その知識を、ぜひ天草全土で休まれている全ての畑を復興して使えるように戻す活動を、畑部門としてぜひ関わってくださいって、それが今年の5月くらいだったかな?先生として入ってくださいってお願いしたの。これからは『天草ビオ・ヴィレッジ』のメンバーの一人として、ワークショップとか、自分の好きな作物を育てるオーナーズ契約とか、そういうのをしてもらう先生として活動していただく予定です!

富士子さん:まずは「収穫」からだね。「おいしかった」という体験を通して、これはどうやって育てるのか?どう種を蒔くのか?そこから育てたいものを見つけてもらって、農に楽しく携わっていただけたらいいなと考えてます。

ともちゃん:普通は逆だよね。普通は種を植えるところからだけど、富士子ちゃんは収穫からなの。「美味しい!作ってみたい!」、このワクワクする気持ちからっていうのが、富士子ちゃんが先生として子供達を育ててこられたのが活きているんですよね。他の先生にはない、「まずは楽しいか?まずは好きか?」

私は富士子ちゃんのそういう思想に惚れ込んだから、あなたしか居ないですって、『天草ビオ・ヴィレッジ』に口説き落としたような感じです!

富士子さん:はい、口説かれました(笑)

 

 

「富士子さん」にとっての「塩」は?

 

太陽:「えんのひとつまみ」では、取材した方にとっての「塩」についてお伺いしています。富士子さんにとっての「塩」はどういうものでしょうか?

 

 

 

富士子さん:お塩ね〜…難しいことはよくわからないんだけど、私の中でお塩は「活性化、元気の源」みたいなイメージを持ってますかね。

味塩みたいな化学のものじゃなくて、ここグランモッコにも置いてある「月の塩」とか、『神宝塩』のようなお塩を大切にしてますね。

太陽:お、富士子さん『神宝塩』もご存知なんですね!

富士子さん:発酵に関する講座がここで開催されてね。その時に福岡の永野懐(なつき)先生という方が来られてて、そのご縁でね、その先生のところに行った時に、『神宝塩』が売ってたんですよ。そこで知りましたね。

ともちゃん:グランモッコで「発酵アカデミー」っていうのを開催して、次で8期になるんだけどね。九州は「高菜漬け」だったり「塩麹」だったり、それを教えてくれる先生がいらしてね。11年前の熊本の震災を機に、熊本に恩返し、貢献をしたいということで、福岡県の筑紫野から出張でここに来られてるの。

麹は命の源。それを伝えて熊本のみんなを元気にして、熊本の復興、活性化に繋がればということで、発酵アカデミーを続けて下さってるんです。

太陽:なるほどそうだったんですね。

富士子さん:さっき見てもらった私の畑で育てた芥子菜(からしな)を漬けたりしてるんだけどね。それも「月の塩」とか、『神宝塩』とか、良いお塩を使って漬けています。難しいことはわからないけど、お塩が大事なのは快医学でも発酵アカデミーでも学んだので、これからも大切にしていきたい考え方だと思ってます!

太陽:ありがとうございます!まずは楽しいか?まずは好きか?それを体験させることを大事にされているのは、長年子どもたちと向き合ってきた先生だからこそ辿り着いた答えなのだと思いました。

富士子さんの農は、きっとこれから天草の畑を盛り上げて、そこから全国へと広がり、将来日本の未来を明るく照らす一つの光になっていくと感じました。

今日はお忙しい中、貴重なお話を沢山聞かせていただきありがとうございました!

僕が奈良で非常にお世話になっている方も、全国の耕作放棄地を甦らせるべく日々奮闘されているので、もしかしたら今日のご縁は富士子さんと繋げる為にあったんじゃないかなと思いました。

またご連絡させてください!

富士子さん:わ〜、太陽くんの身近にもそんな方がいらっしゃるんだね。今すぐにでもお話をお伺いして情報交換したいわ。

もし、無農薬でやられてる梨農家さんと繋がったら、すぐにでも教えてください!(笑)

太陽:え〜…無農薬の梨農家さんが身近にいる方は、この記事を読まれたらご一報くださいませ。

ともちゃん:これで本当に繋がったらそれだけで記事書けるね(笑)。

 

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えんのひとつまみ、第八回は、『天草ビオ・ヴィレッジ』のメンバー、富士子農園の富士子さんでした。

富士子農園にお邪魔したときに、周りの畑で作業されてる方がちらほらいらしたのですが、突如現れた金髪の謎成人男性が畑に上陸したことにより、ザワついた空気になっていました(それはそう)。

外来種が侵略に来たと不安にさせてまいか心配でしたが、後日富士子さんとメッセージでやり取りした際に、「シェア畑に居たおじさんが、「素敵な人ですね」って褒めてましたよ。きっと話も聞いてくれてたんだと思います」

と、まるで私の心配を見透かしたかのようなフォローに、富士子さんの先生としての素晴らしい一面を取材外でも味合うことができたので、外来種のような登場の仕方をして正解だったなと思います(?)。

半年前まで農には微塵も興味関心はなかったのですが、熊本取材旅行含め、私を取り巻く環境では現在農が激熱!

養蜂のように直接虫に携われるシュチュエーションもあるので、私の中でも農が今来てます。とはいえ賃貸のベランダで養蜂を始めても色んな意味で絶対成功しないので、チャレンジするのはしばらく先にはなりそうです。

ということで、次回の記事もお楽しみに!

 

 

「天草ビオ・ヴィレッジ」とは…

 

古来より天草の人々の根底にある『のさり』の精神。

天草に、「のさり」ということばがあります。
それは、自然やご縁をそのままに受けとめ、委ねながら生きる、やわらかな心をあらわすことばです。

『天草ビオヴィレッジ』では、
みんなが「のさり」の気持ちで暮らしています。

風が吹けばその風に寄り添い、雨が降ればその恵みに感謝し、
人の違いもまたひとつの調べとして響かせ合う。
思いどおりにならないことさえ、贈りものとして受けとめる。

それが「のさり」のこころであり、
私たちが共に紡いでいる日々の営みです。

 

天草ビオ・ヴィレッジ_公式サイト
https://amakusabv.com

ビオ・ビレッジ-天草-オンラインショップ
https://shop.amakusabv.com

Instagram:天草ビオ・ヴィレッジ
https://www.instagram.com/amakusabv

 

 

 

ご塩に感謝!

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