『えんのひとつまみ Vol.5』「この場所が、誰かの一歩になる」──つながる知恵と未来。相良村で叶えられる新しい循環について

『えんのひとつまみ Vol.5』「この場所が、誰かの一歩になる」──つながる知恵と未来。相良村で叶えられる新しい循環について

こんにちは、えんらいとの太陽です。

「えんのひとつまみ」では、様々なご縁(ご塩)でつながった、味わい深く面白いひとたちを、“ひとつまみ”ご紹介していきます。

第5回目は、茶湯里(さゆり)生産者連絡協議会の会長を務められ、活気溢れる相良村のために日々活動されている、『天草ビオ・ヴィレッジ』のメンバー、新堀孝臣さんをひとつまみご紹介します!

 

新堀 孝臣(しんぼり たかおみ)さん

茶湯里生産者連絡協議会 会長/株式会社グラント・イーワンズ代理店 くまGエコ農園/天草ビオ・ヴィレッジ/元猟友会会長

熊本県球磨郡相良村(くまぐんさがらむら)の復興事業に30年携わられ、茶湯里生産者連絡協議会会長として、2年前から熊本県球磨郡相良村と天草市牛深町をつなぐ親善大使として、20年以上続く牛深の海産物販売をきっかけに、昨年からは両地域の特産品を通年で扱う物販の仕組みづくり、両地域の活性化の実現に尽力。

30年前には「さがらっぱ21の会」の一員として、相良村の村おこしに携わり、焼酎「川辺」の考案にも関与。地域に根ざした商品づくりを長年にわたり実践。

幼少期からものづくりに親しみ、大学卒業後は設計事務所、家業の新堀産業に22年間勤められ、その後は独立して建設会社設立と幅広い経歴を持たれています。

猟友会には約30年在籍し、6年間会長を務め、昨春に引退。

現在は「くまGエコ農園」を運営し、栗園や畑の管理、健康関連商品の販売などを行う傍ら、「天草ビオ・ヴィレッジ」では季節労働や六次産業のアドバイス、狩猟の知識を活かし、中心的メンバーの一人として、日々熊本県内を奔走している。

 

新堀さん、一体何者?

 

太陽:前回に引き続き、『天草ビオ・ヴィレッジ』に携わるメンバーのご紹介。今回お話をお伺いするのは、農業経営者でもあり、『天草ビオ・ヴィレッジ』の一員としてもご活動されている、新堀孝臣さんです。

お持ちの農園を見学させていただけるとのことで、前回に引き続きナビゲーターとしてえんのひとつまみVol.3」で取材した、『天草ビオ・ヴィレッジ』代表、ともちゃん。

そしてさらに!「えんのひとつまみVol.4」でお世話になりました、永岡雅治さんがご案内してくださるとのことで!さらに心強いメンバーに支えられての取材となります!

ということで、新堀さん、本日はよろしくお願いします!

新堀さん:よろしくね!ともちゃんも元気そうだね!

ともちゃん:新堀さん久しぶり〜!今日は新堀さんのことをみなさんに知ってもらいたいので、太陽くんに来てもらいました!色々お話し聞かせてくださいね!

新堀さん:はいはい。なんでも答えますよ〜!いや〜…ともちゃんから「金髪の男の子が関西から取材に来る」って話は聞いてたけど…

 

やだ〜(笑)

 

新堀さん:遠目で見たら女の子みたいだね〜(笑)。やだ〜、緊張しちゃうな〜(笑)。

ともちゃん:太陽くん派手だから最初はみんなびっくりするよね(笑)。でも大丈夫!中身は……バリバリの関西人だから、緊張することないよ!。

太陽:大丈夫の後の間が長くなかった?まあ、そんなことは置いておいて…ただの自然大好き、虫大好きボーイなので、僕のことは派手なでかい虫と思ってリラックスして接していただければ大丈夫です(?)。今日はよろしくお願いします!

新堀さん:虫?へーそうなんだ。こういう感じで虫好きなの、なんか面白いね。先に永岡さんの取材したんだよね?蜂の巣箱見た?

太陽:はい、見学させていただきました!今まで見る機会なかったんですけど、初めて見れて感動しました!12月だけど暖かったので、飛んでるところも見れたのが嬉しかったですね〜!

新堀さん:あれね、僕の巣箱から巣別れしたミツバチの女王を、永岡さんのところに持って行ったの。

太陽:え、そうだったんですか!


「えんのひとつまみVo.l4」で取材した雅治さんと新堀さん。

 

雅治さん:ん?そうそう。今年の春にね、新堀さんから分蜂してもらったんですよ。その時の写真もありますよ。

 

 

その時の写真がこちら。
ニホンミツバチの巣箱を設置する雅治さんと新堀さん(羨ましい!)

 

太陽:はえ〜、群れが分かれて新しい巣を作ることを分蜂(ぶんぽう)って言うんですね。ということは、僕が初めて見た養蜂ミツバチたちは、元を辿れば新堀さん産だったというわけなんですね。いいな〜養蜂。めちゃくちゃに憧れます。

新堀さん:さすがに関西まで持っては行けないね〜(笑)。こっちに引っ越して来たら持って行ってあげるよ(笑)。

太陽:んん゛ー!今までで一番魅力的な誘惑だな…

ともちゃん:おいしいご飯や温泉じゃなくて虫で揺らぐんだな君は…。というかせっかく新堀さんの栗園に来たんだから、蜂だけじゃなくてここも取材しないとだよ。

太陽:ああ、そうでした。取材取材…、栗園も初めて見させていただいたんですが、ここに来るまでに沢山の栗の木がありました。ここら辺は栗が有名なのでしょうか?

 

 

新堀さんの栗の木たち

 

新堀さん:ここら一帯だけじゃなくて、熊本が栗の産地として盛んなんだよね。生産量も全国2位とかそれくらいだったかな?

太陽:あ、熊本自体が栗の産地として有名だったんですね。

ともちゃん:そうそう、「栗千里」とか「栗好き」とか、有名なお菓子も色々あるよ〜。

 

 

とんちきな帽子をかぶっているのは撮影係のSyuちゃんです(もはや撮影係の太陽です)

 

新堀さん:もう収穫の時期は過ぎたからね〜。少しだけ残ってるけど…せっかくだから何個か採ってみようか?

太陽:いいんですか!記事映えするんで嬉しいです〜!

新堀さん:OKOK、ちょっと待っててね。食べれるの残ってたらいいんだけどね〜…

 

 

立派な棒を携え、いざ出陣。

 

 

狙いを定めて…

 

 

栗GET!(触ると当然痛い)

 

 

イガを剥いて中身を確認。果たして…!?

 

 

 

 

 

 

 

 

新堀さん:…食べれないね。

雅治さん:虫に食われてますね。

 

 

その後も残ってる栗を落としてはみますが…(撮影を放棄し栗拾いに励むSyuちゃん)

 

 

残念!栗チャレンジ失敗!(敗因:時期遅過ぎ)

 

太陽:残念ながら食べれる栗ではなかったようです。次回の栗チャレンジをお待ちください(開催未定)。

新堀さん:11月にはほぼ収穫終わってるからね〜。さすがに12月にもなると残ってなかったか。

ともちゃん:こればかりは仕方ないね〜。

雅治さん:Syuちゃん寒そうだね。

Syuちゃん:寒い〜!栗も手に入らないし心も体も冷えました…

新堀さん:じゃあ次は畑に移動しようか。こっちはちょうど旬の野菜が収穫できるから、栗の分まで採っていっていいよ。

 

 

ということで雅治さんの車で栗園から畑へ移動(何から何までありがとうございます)

 

 


到着するやいなや収穫し始める雅治さん

 

太陽:まだ畑の持ち主の新堀さんが来ていませんが、何故か雅治さんがもりもり収穫し始めてます(実況)

Syuちゃん:ともちゃんから聞きましたが、新堀さんは永岡さんからのご紹介だったそうなので、お二人はすごく仲が良いみたいです。

太陽:あ、そうだったんだ。どおりで一緒に巣箱設置してたりするわけだ。

新堀さん:お、永岡さんが先に収穫してくれてるね。ここに生えてるの好きなだけ持って行っていいからね〜。

 

遅れて本日の主役が合流

 

 

収穫した野菜の正体は…?

 

 

小ぶりの大根…?

 

太陽:大根だ!これは普通の大根ですか?

新堀さん:これはね、京野菜の聖護院大根(しょうごいんだいこん)だね。煮崩れしにくくて甘味もあるから、煮物とかね、いいよ。

太陽:しょうごうぃん…すげー難しい名前の大根ですね(この時点で覚えられていない)

新堀さん:これは小ぶりだけど、よく育ってるのなら結構大きくなるよ。

 

 

ともちゃんが立派な聖護院大根をゲット!お二人とも良い笑顔なのもgood

 

ともちゃん:立派なのあったよー!

新堀さん:ともちゃん大根も似合うね〜(笑)。

ともちゃん:褒め言葉だよね?(圧)。太陽くんもせっかくだから収穫しなよ〜。

Syuちゃん:私撮影してるんでどうぞどうぞ。

太陽:え、撮影してくれるんですか。

Syuちゃん:何言ってるんですか。私撮影係ですから当然しますよ。

太陽:…

 

 

聖護院大根と格闘する筆者

 

 

ドヤァ…

 

Syuちゃん:すんごい場違いな写真が撮れました。

太陽:そうだろうなと思いながら大根抜いてました。

 

 

その後みんなで手分けして収穫(一人で鬼のように収穫していく雅治さん)

 

 

たくさんの聖護院大根を収穫できました!

 

太陽:すんごい量!この大根たちはどうするんですか?

新堀さん:はっはっは(笑)。増やし過ぎちゃった(笑)。まだまだあるから、今日収穫したのは全部持って行っていいよ〜。

ともちゃん:いいの!?やった〜!

Syuちゃん:やった〜!

雅治さん:じゃあ僕の車に積みますか。あとで家に戻ったら分けますね。

 

 

大根を持てるだけ持って車に運ぶみなさん

 

 

バーン!(圧巻の積載風景)

 

 

 

雅治さん:…

 

 

雅治さん:ちょっと採り過ぎたね(笑)

※取材後にみんなでおいしくいただきました(新堀さんありがとうございます!)

新堀さん:栗も畑も見てもらったし、次はどうしようかね。

ともちゃん:新堀さん。今後『天草ビオ・ヴィレッジ』で商品を開発するにあたって重要な加工場を太陽くんに案内してほしいんだけど、どうかな?

新堀さん:加工場?あー、はいはい。大丈夫よ。じゃあみんなで行きましょうか。


 

車で移動すること15分…到着したのは「さがら温泉茶湯里」?

 

ではなく、その近くの小さな建物。
ここは一体…?

 

 

新堀さんに鍵開けていただき、中にお邪魔すると…

 

 

なんかすんごい立派な調理機器がたくさん!

 

太陽:えー!外見から想像つかないほど、室内に沢山の立派すぎる機器が!ここは一体…?

新堀さん:ここはね、ここ相良村に住んでいて、生産者協議会っていう組合に参加してる人だったら、1日300円で使ってもらえる加工場になりますね。今は70名くらい参加してるのかな?

太陽:1日300円!?ここにあるもの全部使っていいんですか?

新堀さん:今は(25年12月5日時点)それでね、使って貰えるようにしています。

太陽:新堀さんはここの加工場の持ち主ということなのでしょうか?

新堀さん:ううん、私はこの組合の会長をしてるもんですから。たまたまこの加工場を私の名義で運用することになったって感じですね。なので…ここに私の名前載ってますよ。

 

 

「食品衛生責任者」として新堀さんのお名前が(かっこいい)

 

太陽:すごー!新堀さんそんなすごいお方だったとは…。とはいえここは“誰でも”300円で使えるわけではないですよね?『天草ビオ・ヴィレッジ』の商品開発には関係なさそうですが…。

 

 

 

新堀さん:うん、だけどね。私を通じて、「組合の方から紹介されて、使いたい」という方にも使ってもらえるようにはしています。

ともちゃん:とはいえ誰でもかんでも使わせていただける訳ではないからね。新堀さんとお話しして、この人ならって許可して貰えたら使わせていただけるような感じですよね。

新堀さん:そうだね。まあともちゃんは信頼してるから、『天草ビオ・ヴィレッジ』に参加されてる方であれば、ここをどんどん使って貰えたらなと思います。今はこんな形だけど、もう少し料金体制を整えて、外部の方にも気軽に使ってもらえるようになったら、莫大なお金をかけずに商品を開発して販売できるし、それがこの相良村を盛り上げてくれる要因になってくれたら嬉しいなと思っています。

雅治さん:そうしてもらったほうが良いだろうね。販売して収益になれば相良村自体にも恩恵がありますから、良い循環が生まれそうですし。

太陽:いや〜、こんなすごい加工場を使えるなら夢が叶うというか、チャレンジできる方がいっぱい居らっしゃると思います。個人ですんごいお金をかけて場所も機械も用意して、でもそこからがようやくスタートラインな訳ですから、売上の見通しも立たない商品販売は、一歩踏み出すことすら夢のように思ってしまいます。

でも安価な料金でスタート出来て、それが軌道に乗れば本格的に運営もしていけるビジョンも見えるし、自分を試せる大きなきっかけになると思います!

ともちゃん:でしょでしょ!本当にすごいことだよね。こういう場所が全国にあれば、若い人たちも夢を持って働けて、自分のお店を持ったりブランドを持てたりすると思うの!

新堀さん:そういうモデルとして、ここを上手く使ってもらえて成功するのが一番の理想だね。ともちゃんと会うまではここもたまにしか使われないから、どうしようかな?って思う時もあったけど、これはちょっと辞められなくなっちゃったね(笑)。

ともちゃん:ちょっと!天草の商品をこれからどんどん作って行くんだから、辞めちゃだめだよ!(笑)。

 

 

雅治さん:は〜、想像より良いですねここ。…俺もなんか作ろうかな?(マジトーン)

新堀さんはっはっは(笑)。でもこうして色んな人がここを知って使ってくれるとしたら、相良村にいっぱい来てくれるわけじゃん?ここには温泉もあるし、飲食店もあるから、そういうところを利用してくれたら、結果として盛り上がってくれるからね。

太陽:ありがとうございます!近くに住んでない人も、ここが使えるようになったら引っ越してくるんじゃないかな?って思うほど、喉から手が出るような魅力のある施設でした。この記事を読んだきっかけで商品が生まれて、それが大ヒットしたら嬉しいですね〜!

ともちゃん:夢あるよねー!『天草ビオ・ヴィレッジ』として、私も色々作りたいんだよね。それこそ、天草の特産品だけじゃなく、各地の仲間と連携して復興事業とか、そういうことも見据えてやりたいから、ここで商品を作れるってのは、本当に大きなきっかけになると思うんだよね。

雅治さん:いいですね。これから先、物価高騰や世界情勢の影響もあって、どんどん手に入りにくくなるものも増えていくと思いますね。お米なんかも、あと数年したら今以上に手に入りにくくなると思うから、自分たちで賄えるように備えておきたいですよ。

 

 

 

ともちゃん:そうなのよ!日本人の主食のお米は絶対に欠かしちゃいけないから、『天草ビオ・ヴィレッジ』としても、ずっとお米作りたいなって考えてたの!

新堀さん:え、そうなの?じゃあともちゃんの為に田んぼ買うことになるのかな僕?

ともちゃん:ん?どういうこと?

新堀さん:いや、なんかね、最近「田んぼ買ってほしい」って相談されて、ちょうど買うことになりそうなの。でもね〜、特にお米作りたいって僕は思ってなかったし、「どうしようかな〜」って思ってたけど、そうか、ともちゃんの為に買う運命だったのかもね〜(笑)

ともちゃん:嘘でしょ!?そんなことある!?

新堀さん:ね〜(笑)。近くだし、みんなで見に行こうか。

 

 

車で移動すること5分弱。一行が目にしたものとは…

 

立派な田んぼだー!

 

 

ともちゃん:ちょっと新堀さんやばいんだけど!ここ本当に新堀さんの田んぼになるの!?

新堀さん:へっへっへ(笑)。あ、でもね、すぐにって訳じゃないんだよ。来年か再来年には譲渡契約する予定で、手に入るかは今のところ未定だからね。お米づくりはもう少し先にはなるとは思うんだ。…それでも、ともちゃん本当にやりたい?だったら僕も本腰入れて契約とか進めることになると思うけど。

ともちゃん:こんなん運命に決まってるから、やるに決まってるじゃない!

新堀さん:そう?でもさ、お米づくりってなると、ここに頻繁に通う必要あるよ?天草からだと結構距離あるし…

太陽:そうだよね。すごいシンクロだったけど、いざ米作りってなると、その期間は泊まれる場所とか用意する必要出てくると思うから、ぽんっと決めれる案件じゃ…

 

 

 

雅治さん:近くだし俺やろうか?ずっと米作りたかったし。

太陽:おい!この人ずっとかっこよすぎるだろ!

Syuちゃん:なんでキレてるんだよ。

ともちゃん:雅治〜♡

新堀さん:わ〜、よかったね〜(笑)。まあまだ先の話だし、細かいところは手に入ってから決めればいいんじゃないかな?とりあえず買えるようになったら買っておくからね。

太陽:田んぼってそんなぽんっと買えるものなのか…?

雅治さん:そういえば新堀さん少し前に田んぼ買うかもみたいなの言ってたね。(伏せ)万円で買えるみたいな。

新堀さん:ちょっとちょっと!永岡さんなんで値段バラしちゃうの〜(笑)。

雅治さん:へっへっへ(笑)。新堀さんにとっては大したことないじゃないの(笑)。

ともちゃん:孝臣〜♡

 

 

 

太陽:(絶句)

Syuちゃん:すごいでしょこの人たち(遠い目)

新堀さん:あれ、Syuちゃん寒そうね。この後どうしようかね…あ、そうだ。最初に話した蜂蜜。ちょうど収穫したばかりのあるから、太陽くんたち持って帰りなよ。

太陽:ん、え?あ、大根に続いて蜂蜜まで貰っていいんですか?

ともちゃん:一瞬魂飛んでたね太陽くん。

新堀さん:いいよいいよ〜。じゃあ僕の家寄って、その後みんなでお昼食べに行こうか。

Syuちゃん:やった〜!お腹空きました!


 

ということで、超立派な新堀さんのご自宅にやって来ました

 

 

リュウくん(4歳)ラブラドールレトリバー/熱烈な歓迎を受けました(一敗)

 

 

新堀さん産の蜂蜜をいただきました(最高においしかったです)

 

 

ガレージの一角に何台もの炊飯器が。これは一体…?

 

新堀さん:最近、黒にんにく作りを始めてね。せっかくだから食べてみる?

ともちゃん:食べたーい!好きなんだ黒にんにく!

太陽:黒にんにくも作られてるんですか?本当に色々なことされてますね〜…その行動力を少しでも分けてほしい…。せっかくなんで僕もいただきま

新堀さん:あれ、なんか上手くできてなさそうだな…(小声)

太陽:…これからまだまだインタビューありますからね。黒にんにく食べたかったですが、僕は断腸の思いで我慢いたします。食べたかったなー残念だなー(早口)

ともちゃん:さっき食べるって言ってなかった?まあいいけど、いただきまーす!

 

 

ともちゃんと雅治さんが実食。うんうん美味しそうな表情してますね。

 

ともちゃん:…

雅治さん:…

新堀さん:…今回は惜しかったね(笑)。少し上がってお茶でも飲みましょうか(笑)。

 

 

玄関に立派な鹿のスカルオブジェが。

 

太陽:わー!立派な雄の鹿だ。これは本物ですか?

新堀さん:そうそう。僕が始めて狩猟した鹿だね。美味しくいただいた後に、感謝の気持ちも込めて飾らせていただいてるよ。

太陽:新堀さんは猟友会の会長も務められてるとお伺いしました。今でも狩猟はされているんですか?

新堀さん:ううん。半年ほど前に狩猟は全部やめたんだ。

 

 

 

雅治さん:え!新堀さん狩猟やめたの?

新堀さん:あれ、永岡さんに言ってなかったっけ?もうこの歳になったし、殺生は辞めようと思ってね。半年ほど前に辞めたんだ。

とはいえ、鹿が増えすぎると自然にも負担がかかるし、食べるものが少なくなると人里に降りて来て農作物も荒らして事故にも繋がる。ともちゃんから、『天草ビオ・ヴィレッジ』を運営していくにあたって、「新堀さんが猟友会で培われた知識は大切になるから、色々と教えてください」、ってお願いされてね。

私が今後直接狩猟をすることはありませんが、これまで培ってきた知恵は、後世に伝えていこうと思っています。

太陽:ありがとうございます。狩猟が必要とされる現実がある一方で、その一頭一頭と真剣に向き合ってきた時間がある。新堀さんのお話を聞いて、命をいただくという行為は決して軽いものではなく、だからこそ続けることも、やめることも、どちらにも深い覚悟があるのだと感じました。

これは生き物好きな僕の個人的な意見でしかないですが、無作為に狩られるのではなく、必要があって狩られ、その後きちんと食べられ、大切な命として扱われている姿を見ていると、自然の循環の中の一つの在り方なのかなと思いました。

本来、自然の中で生きていくために必要な命のやりとりを、誰かに肩代わりしていただいているのが現代社会だと思っていますので、命懸けで危険な狩猟をしていただいている猟師の方々には頭が上がらないです。

ともちゃん:そうだ!新堀さんに『天草ビオ・ヴィレッジ』に関わってほしいなってすごく思ったことがまだあってね。これ見てくれる?

 

 

ともちゃんが写真で見せてくれた壮大な絵。

 

太陽:なにこれすご。『天草ビオ・ヴィレッジ』の構想?

新堀さん:え!ともちゃんこれ保存してたの〜?(笑)。

ともちゃん:鋭いね太陽くん〜。これね、新堀さんが22歳の頃に描かれた絵なの。

太陽:これ新堀さんが描かれたんですか!?

新堀さん:そうそう。これはね、「これからの時代、どんなに文明が発達しようとも、自然の営みの中に本当に生きる力と、素晴らしい経験が命の礎を作る。子供たちには自然の営みの中で、そういった経験が必要だ。」という意味を込めてね、この絵は都会の中に大自然をイメージした建築物の論文として提出したんだ。

太陽:すご。絵の上手さも驚きですが、22歳というと、50年近く前ですよね?その頃にはすでに新堀さんの頭の中にはこういう構想があったことが衝撃です。

ともちゃん:でしょ!?この新堀さんが思い描くテーマが『天草ビオ・ヴィレッジ』で思い描いたビジョンとシンクロするところがあったから、すっごく感動したの!

新堀さん:へっへっへ(笑)。そう褒められると嬉しいね。絵はね、今も描いていてね。ここ最近「絵手紙」を始めたんだ。

 

 

新堀さんが描かれた絵手紙のカレンダー。かわいい。

 

太陽:かわいい!新堀さんの物作りが好きの中には、絵も含まれていたんですね。こういう魅力的な絵を見ると僕も描きたくなります!

いや〜、今日は沢山のお話と体験を本当にありがとうございました!

新堀さん:いえいえ、こちらこそ。こうやって取材されることってあんまりないから、どういうことを話していいのかわからなかったけど、ともちゃんや太陽くんの役に立てたなら嬉しいね。今日はありがとうね。



 

「新堀さん」にとっての「塩」は?

 

「えんのひとつまみ」では、取材した方にとっての「塩」についてお伺いしています。新堀さんにとっての「塩」はどういうものか?お昼ご飯中、突然その時はやって来ました。

 

 

そば処田ぐち

熊本県相良村にある、山のご馳走と十割そばのお店。
化学調味料不使用、石臼挽き・手打ち・湯がきたて、自然の味を心にお届けします。

Instagram:そば処田ぐち
https://www.instagram.com/sobadokolo_taguchi/

 

 

メニューをああだこうだ言いながら真剣に眺める一同。
この4人とは長い時間行動を共にしたので、私にとっては熊本の家族みたいな存在かも

 

 

私が頂いたのは、ごぼう天そば「¥1,000」。

そらもう最高よ。

 

 

太陽:(黙々と『神宝塩』を蕎麦に掛ける)

新堀さん:太陽くんそれ何掛けてるの?

太陽:ん?持参しているマイ塩で、『神宝塩』っていうお塩です。

ともちゃん:欲しい〜!太陽くんちょっとちょうだい〜!

雅治さん:あ、『神宝塩』持ってたんだ。残念、もう全部食べちゃったよ(笑)。

太陽:どうぞどうぞ。気の済むまでお掛け遊ばしてください。

新堀さん:みんな知ってるお塩なんだね。へ〜…なんか良いパッケージだね〜…。

 

 

お蕎麦を食べながら『神宝塩』のパッケージ裏を真剣に読む新堀さん。

 

新堀さん:は〜、すごいこと書いてあるね。なるほどなぁ。何となく塩って大切だなとは思ってたけど、たくさん食べたほうがいいのかな?

太陽:僕はそう思ってます。生き物が好きなので、僕の思考は大体生き物とセットになって考えるんですけど、生命は海から始まってますから、陸に上がった我々陸上生物にとって、お塩は携帯用海だと思うんですよね。一度それが腑に落ちたら、もう手当たり次第食べるものには掛けちゃってますね。

新堀さん:ほ〜!なるほどね!そう考えたことはなかったなぁ。

 

 

 

雅治さん:新堀さんも多めに食べると良いと思いますよ。安くで販売してる精製塩ではなく、天然の塩に限りますけど。僕も塩は長年こだわって食べてますね。

新堀さん:そうなんだ。永岡さんがそこまで言うなら説得力あるね。

太陽:雅治さん。これからも一緒に取材回ってくれませんか?(営業)。

ともちゃん:おい!そこが君の一番の腕の見せ所でしょ!(笑)。

太陽:クゥーン(犬)…。新堀さんにとって「塩」は元々どういうイメージでしたか?

新堀さん:そうだね〜…漠然と良いかもって感じるところはあったかな。でもそれが何かって言うのは上手く言えなかったんだけど、太陽くんや永岡さんの話聞いて、そういうことかって納得できた気がする。今日の出会いでこういう知識が得られるとは思って無かったけど、ご縁ってやっぱり素敵だよね。

太陽:そう言っていただけて嬉しいです!熊本来てよかったな〜…。栗園でイガ栗との格闘から始まり、畑でしょうご…

ともちゃん:聖護院大根ね。

太陽:あ、ありがとうございます。聖護院大根を収穫して、その後加工場を見学して、そしてご自宅で狩猟についてお話を聞かせていただいて、とっても密度の高い素敵なお話、体験をさせていただきました。今日はお忙しい中たくさんありがとうございました!

新堀さん:こちらこそ。太陽くんのような若い人と話してたらこっちまで若返ったような気持ちになれるから、またこっちに来る機会があったらエネルギー分けてね(笑)。

ともちゃん:…

新堀さん:あ、当然ともちゃんと一緒に居ても若返るような気持ちになれてるよ〜(笑)!

ともちゃん:ふんふん、まあ及第点かな。いいでしょう。

新堀さん:ありがとう〜!ともちゃんは優しいねぇ(笑)。

太陽:どういう力関係?

 

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えんのひとつまみ、第五回は『天草ビオ・ヴィレッジ』のメンバー、新堀孝臣さんでした。

前回の永岡さんご夫妻に続いての取材でしたが、新堀さんもとってもお優しく、時より冗談を言って場を和ませてくださり、その都度ともちゃんからツッコミが入って良い感じに収まるというコンビ芸に癒されながらの取材でした。

ところでこの記事では書けなかったのですが、清流川辺川の名水と相良村産のお米だけを使用した、「川辺(かわべ)」という純米焼酎をご存知でしょうか?

 

こちらはSyuちゃんが最新の高い方のiPhoneで撮影した川辺川。画質良すぎ。

 

この「川辺」という焼酎。「ワイン&スピリッツコンペティション」という、イギリスのロンドンで1969年に創設された由緒あるコンクールの焼酎部門にて、最高金賞を受賞しています。

何で今そんな話をするのかというと、この「川辺」を考案されたのは、何を隠そう新堀さんなのです!

取材前にともちゃんから、「太陽くん!次に会う新堀さんは、あの「川辺」の生みの親なんだよ!」と、興奮気味に教えてもらったものの、ビールしか飲まない太陽ちゃんには何のことかそのすごさがわからず、「ッスー(よくわからなかった時に使う曖昧な返事)」と、川辺川の澱みない流れのようにサラッと流してしまったので、後書きでのご紹介となりました(自戒)。

さて、お蕎麦の時にもちらっと書きましたが、新堀さんとはこの後も行動を共に過ごす時間が長かったので、この記事でファンになった方もまた別の記事でお会いできますので、ぜひ次回以降の記事も楽しみにお待ちくださいませ。

 

 

「天草ビオ・ヴィレッジ」とは…

 

 

古来より天草の人々の根底にある『のさり』の精神。

天草に、「のさり」ということばがあります。
それは、自然やご縁をそのままに受けとめ、委ねながら生きる、やわらかな心をあらわすことばです。

『天草ビオヴィレッジ』では、
みんなが「のさり」の気持ちで暮らしています。

風が吹けばその風に寄り添い、雨が降ればその恵みに感謝し、
人の違いもまたひとつの調べとして響かせ合う。
思いどおりにならないことさえ、贈りものとして受けとめる。

それが「のさり」のこころであり、
私たちが共に紡いでいる日々の営みです。

 

天草ビオ・ヴィレッジ_公式サイト
https://amakusabv.com

ビオ・ビレッジ-天草-オンラインショップ
https://shop.amakusabv.com

Instagram:天草ビオ・ヴィレッジ
https://www.instagram.com/amakusabv

 

 

ご塩に感謝!

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