『えんのひとつまみ Vol.9』「巨石が語る、知られざる歴史」──私たちの中にある“愛と人の本質”をめぐる旅へ
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こんにちは、えんらいとの太陽です。
「えんのひとつまみ」では、様々なご縁(ご塩)でつながった、味わい深く面白いひとたちを、“ひとつまみ”ご紹介していきます。
第9回目は、現支援学校教員として子供たちに学びを伝え、蕎麦職人として「風流 kazaru」を経営。お盆の時期はお坊さんになり、整体師としても活動されていて、さらに巨石文化の案内人と…そんな紹介文では到底収まりきらないほどのストーリーをお持ちの、『天草ビオ・ヴィレッジ』のメンバー、吉岡潤さんをひとつまみご紹介します!

吉岡 潤(よしおか じゅん)さん
現支援学校教員/整体師(天門整体)/蕎麦職人(風流kazaru)/合気道愛好家/天草ビオ・ヴィレッジメンバー
高校時代のアメリカ留学をきっかけに、キリスト教に触れ洗礼を受ける。その後、大学時代に野口整体や自然農、そして「アヒムサ健康法」提唱者・岡林龍之氏と出会い、宗教や思想、身体観など、さまざまな分野への関心を深め、探究の日々を過ごす。
大学卒業後は小・中学校で教員として勤務。その後、流浪の蕎麦職人として全国各地を巡り、多様な価値観や生き方に触れる。
現在は教育現場に立ちながら、人と自然、そして見えないつながりを大切にした生き方を実践。
巨石文化を伝える活動にも関わられ、『天草ビオ・ヴィレッジ』の一員として、巨石ツアーの案内や、これまでの経験をもとにした学びを後世へ伝えていく活動を計画中です。
潤さん、一体何者?
太陽:前回に引き続き、『天草ビオ・ヴィレッジ』に携わるメンバーのご紹介です。ナビゲーターとして、「えんのひとつまみVol.3」で取材した、『天草ビオ・ヴィレッジ』代表、ともちゃんに同行しての取材となります。
そして今回はこれまでの取材とは少し違い、「巨石ツアー」なるものに連れて行っていただけるとのこと。(巨石ツアー…?大きい石を見に行く取材…?)
ということで今回は、吉岡潤さんにお話をお伺いすべく、「風流 kazaru」にやって来ました。

風流 kazaru (cafe,Farm,Music,Hall)
手打ち蕎麦と天然酵母パンのお店です。素材はできる限り、地元の食材や無農薬・低農薬栽培のものを使用。悠久の歴史あるこの場所でKazaruはコンサートや映画上映・ワークショップ・マルシェなど様々なイベント活動を行っております。木と漆喰の温もりある店内から、棚田と菊池鞍岳を望む絶景の席でゆったりとした時間をお過ごしください。
◆風流 kazaru(cafe,Farm,Music,Hall)
https://www.kazaruhall.com

ともちゃん:潤さん久しぶり〜!今日はよろしく〜!
潤さん:ああどうも。ともちゃんから話は聞いてます。関西から来られたんですね。ゆっくりして行ってください。
太陽:ありがとうございます!奈良からやって来ました太陽です!よろしくお願いします!早速ですが、ともちゃんと潤さんはどういう形で知り合われたんですか?

潤さん:ともちゃんとは…初めて会ったのここだったよね?
ともちゃん:そうそう。潤さんとはね、「快医学」のレベルアップセミナーの後にここで出会ったの。ここに置いてる書籍もそうだけど、潤さんの思考、頭の中も私の興味あることばかりで、「なんだこの人は…私か!?」ってなったの(笑)。
それで意気投合してね、夜通し語り明かした仲なんだけど、潤さんも天草愛をすごくお持ちの方でね、「私たちは魂レベルで繋がってるから、私が天草で何かする時には、潤さんには必ず居てもらわないと困るからね!」って言ってスカウトしました!
潤さん:よくもまあここまでの短期間ですごい数スカウトできるよね。それで次は取材まで連れて来たんだからびっくりだよ(笑)。
太陽:ちなみにどういう書籍で「私か!?」ってなったの?
潤さん:カタカムナとかだよね?
ともちゃん:カタカムナ、シリウス、野口整体もだね。そんな感じ。
太陽:カタカムナ!僕も前職で丸山アレルギークリニックの商品をお取り扱いしていたので、割と馴染みのあるワードです。ちなみに潤さんはどこでカタカムナに出会われたんですか?
潤さん:カタカムナとの最初の出会いは大学生の頃だから、30年以上前ですね。長野の信州大学って所に居たんだけど、「アヒムサ健康法」っていうのを提唱された、岡林龍之(おかばやしたつゆき)先生というめちゃくちゃ面白い方が居らして、この「アヒムサ健康法」の中でカタカムナが日常的に出てくるから、それってなんですか?って教えてもらったんです。
太陽:あひむさ…?
潤さん:サンスクリット語でアヒムサ(Ahimsā)。“ヒムサ”ってのは「殺す」「殺生する」って意味です。
太陽:え、こわい!
潤さん:で、“ア”っていうのが否定語。つまり「アヒムサ=非殺生、不殺生」ってことですね。
太陽:あ、なるほど…そういうことなんですね。
潤さん:岡林先生は特攻隊の生き残り。元々居合の達人でゼロ戦でのグラマンとの一騎打ちでは、相手ののど元に気を通してパイロットを動けなくしてから撃墜したというような方。そうやって戦争中はたくさんの命を奪って生き抜いて来られた。なので戦後は徹底的に「殺さない」という方向での文明作りを考えられた。
マハトマ・ガンディーって知ってますよね?非暴力でインドの独立運動をされた。あの運動が実は「アヒムサ運動」って言うんですよ。
ともちゃん:佳織ちゃん(Vol.6)の取材の時にも出た、「NVC(非暴力コミニケーション)」も、元々はアヒムサ運動だったんだよ。
太陽:はえー、そうだったんだ…。しかし気を相手の喉に通して動けなくするなんて、想像がつかないほどすごいお方だったんですね。
潤さん:岡林先生はね、超が付くほど頭の良い方でしたね。東京帝国大学を出て、政治から経済、哲学、宗教、ありとあらゆることをご存知で、新約聖書も丸暗記されてたんじゃないかな?
太陽:聖書を丸暗記!?
潤さん:「何章、何節にはこのように…」ってスラスラ話されてましたね。そんな岡林先生が、特殊じゃなくて、誰もが使える家庭療法として作られたのが「アヒムサ健康法」なんです。
で…なんだったかな、ああカタカムナね。当時はカタカムナなんて誰も知らない。楢崎皐月(ならさきこうげつ)という人がカタカムナを出された方だけど、そのお弟子さんの宇野多美恵(うのたみえ)さんという方が相似象学会を作って、カタカムナを広められてたんです。
で、この方の本を買うのに当時は紹介状が必要で、それを岡林先生に書いてもらって、「カタカムナって面白いなぁ」と、付かず離れずで今に至るって感じですね。まさかここまで有名になるとはね〜…。
ともちゃん:ねー。本当そうだよ。
太陽:ここ5年くらいですかね?雑誌とかSNSとかでも紹介されるようになりましたよね。
潤さん:カタカムナ自体は1万3000年前くらいのものだけどね〜。色んな方が独自解釈されて世界が広がってるなっていうのは最近感じますね。
ともちゃん:そういう本がね、ここに並んでたんですよ。「興味ありますか?」って、カタカムナとか野口整体とか、私の頭の中の全部が並んでて、「これも!ああこれも!」って一人で興奮して、「あなた何者ですか!?なんであれもこれも持ってるんですか!?」って聞いたもん(笑)。
太陽:なんで持ってるの言われても困りますよね?(笑)。
潤さん:うん、まあ…貸しましょうか?って返事したと思います(笑)。まあでもこういう話ができる人も中々居ないので、嬉しかったですけどね。
ともちゃん:それで私は完全に目がハートになったね♡。潤さんお話もとっても上手だし、何よりストーリーがすごいのよ。何から話してもらおうかな…本当いっぱいあるから…。
太陽:行きの車でともちゃんから、「潤さんは“お坊さん”でもあり、“クリスチャン”でもあるんだよ」って聞いたのですが…それは本当なのでしょうか?

潤さん:うん、その通り間違いないですよ。
太陽:元々クリスチャンの家庭で、そこからお坊さんになられたということでしょうか?
潤さん:ううん、全然。僕がクリスチャンになったのは高校の頃ですね。
僕は天草から熊本に小学四年生から引っ越して来たんですけど、何だか落ち着かない。天草では野山を駆け巡って遊び中心でワクワク過ごした経験から、子供の中でも序列があって喧嘩してっていう熊本の街の文化にフラストレーションをずっと抱えて過ごすことになるんです。
「あの楽しかったワクワクに満ちた生活をまた取り戻せるのだろうか?」って、両親にも相談…というか愚痴というか言ってたんです。両親は「中学に上がったらまたできるようになるよ」って感じの返事で、いざ中学に上がったら受験勉強だの何だので忙しくて全然つまらない。高校に行ったら行ったで、進学校だから勉強漬けで…疲れちゃったんですよね。
で、高校2年生のときにですね、両親からアメリカ留学を勧められたんです。
太陽:アメリカ!?
潤さん:母の妹がアメリカの牧師さんと結婚してね、ミシガン州に嫁いで行ったんです。で、両親から「叔母さんがアメリカに居るから留学に行きなさい」とえらくしつこく勧められまして…僕自身は全然乗り気じゃなかったんですよ。まあでも向こうも「来て来て!」って感じだったし、僕は僕で高校生活も疲れてたので、じゃあまあ行ってみようかなって感じで、それでアメリカに留学したんです。
太陽:すげー。どのくらいの期間アメリカに留学に行かれてたんですか?
潤さん:1年ちょっとかな。で、アメリカに行くからには英語を勉強しないといけないですから、近所で英語を無料で教えてくれる「モルモン教」の教会がありまして、そこで初めてキリスト教に触れることになりました。
太陽:も、モルモン教?
潤さん:キリスト系の新興宗教ですね。いわゆるカトリックとかプロテスタントとかではない宗教の団体なんですけど、すごく良い人たちでね。彼らは日本語がすごい上手で、英語の前に日本人の僕が日本語を教わるみたいな(笑)。
「humble(ハンブル)」って言葉をよく使われてたんですが、太陽くん意味はわかりますか?
太陽:ハンブル…?んー、全くわからないです。
潤さん:直訳で「謙遜する」って感じですかね。自分を過大評価せず、他者を尊重する。シンプルな暮らしをする精神性をモルモン教から感じられて、そういうストイックな所も僕は好みでしたね。
ともちゃん:潤さんストイック好きだよね。
潤さん:うん、ストイック好きだね(笑)。モルモン教の人たちはすごく謙虚で優しく教えてくれるから、僕はすごく感化されたんで、最初のキリスト教は ちょっと特殊でしたが、モルモン教で学びました。
太陽:ん?ということはモルモン教に入っててもキリスト系だからクリスチャンになるんですか?
潤さん:いや、モルモン教に入った訳ではないけども、その姿勢には感化されましたね。モルモン教で英語を教えてもらってアメリカに留学に行ったんですけど、叔母さんのところがプロテスタントなんで、「モルモン教はちょっとな…」みたいなニュアンスで言われたんですよ(笑)。
太陽:プロテスタント…って原理主義みたいな感じでしたっけ?
潤さん:そうそう。まあ簡単に言えば、「カトリック(Catholic)」は教会が中世16世紀に「免罪符を買えば、罪が消えて天国へ行けるよ」と言って、それに「おかしいだろう!」ってドイツのルターっていう人が「Protest(抗議)」して出来たのが、「プロテスタント(Protestant)」。
「聖書に帰りましょう」「聖書のみを信仰の拠り所にしましょう」っていう聖書原理主義の考え方ですね。その流れを汲むのが叔母さんの所だったんです。
太陽:なぁるほど。それでモルモンは異端だと…。
潤さん:う〜ん…まぁ、向こうの人たちからしたら新興宗教だしそうだろうね。モルモン教は名前忘れちゃったんだけど、創始者の人が啓示を受けて始まったから、聖書とは別にモルモン書っていうのがあるんですよ。仏教で言えば法華経みたいなものだね。だからモルモン教も一応キリスト教ではあるんですよ。
で、僕はすっかりモルモン教のストイックさが入ってるから、アメリカ人ですらやらないような、食前の祈りや、毎日聖書を読むなんかをずっとストイックにやってたんですよ。日本語ができるのも身近には叔母さんしかいないし、そういう環境があまり出来上がりすぎてたんですね。
まあだから、「イエスの十字架を背負わなきゃ!」と頑張ってたからキツかったですね(笑)。まあそれを経験できたからこそね、一神教の考え方に触れる中で、「他の価値観をどう捉えるか?」について疑問を持つようになりました。それをひっくり返してくれたのは「アヒムサ健康法」の岡林先生でしたね。
ともちゃん:はー、そこに繋がってくるんだね。
潤さん:女性を見て「いいなぁ」と思っただけで、淫らな気持ちを起こしてはいけないってのがありましたからね。だから僕は果物ナイフで両目を潰さなきゃって本気で考えてました(笑)。
太陽:ええええええええええ!?
ともちゃん:え゛ー!!!ストイックすぎるよ!(笑)。

潤さん:本当にやりかねなかったね当時は。果物ナイフも用意してたし(笑)。でも、叔母さん叔父さんのことを考えるとやめておいたほうがいいかなって、だからやらずに済んだんだけどね。
太陽:いや、本当にそうですよ!ご両親も行かせなきゃよかったって絶対なるだろうし…怖え〜…。
潤さん:まあそんな感じでね、日本に帰って来たんですけど、結局叔父さんのところでは洗礼は受けなかったんですよ。で、熊本市神水(くわみず)にある教会で牧師から洗礼を受けたんです。
ただ、おかしいことにですよ!跪いて洗礼を受けている最中にね、「これはイエスの血と肉である」と言われて、赤ワイン飲んでポテトチップスみたいなのを食べるんです。けど、その瞬間にですね、今までの自分のキリスト熱。これが漫画みたいに、頭のてっぺん、100ゲージ溜まってるのが、ひゅ〜…って“0”になったんですよ(笑)。
太陽:洗礼の最中に!?
潤さん:本当跪いている最中にですよ。「あれ!?今までの熱はなんだったんだろう」って(笑)。
太陽:少し前までは目を潰す寸前までいってたのに…
潤さん:あれは不思議な経験でしたね…。その後大学に行ってね、「アヒムサ健康法」の岡林先生に出会う訳なんですけど、実は岡林先生もクリスチャンだったんですよ。びっくりしましたね〜。色んなキリストの旧約聖書の話とかもたくさん出てくるんですよ。僕は当然よくわかるし。
でも、岡林先生は仏教の人たちともすごく交流があって、般若心経の空(くう)の解読とか講座とか色々なことをされてたんですよ。
その中で言われてたのがですね、「“信じるもの”の違いで戦争が起きるのはおかしい」と。
サチャグラハ(心理把持/しんりはじ)っていう、ガンジーが真理探究のために立ち上げた教団があるんですけど、そこでのガンジーの言葉に、「“神が愛である”というよりも、“愛が神である”といったことのほうが、より一層“真理”なのである」という事を言ったんですね。
太陽:「神が愛である」というより、「愛が神である」…?
潤さん:これの意味は何かと言うとですね、
【神が愛である】と言えば、「この神が正しい!」「○○教の神こそが正しいのだ!」って、神の名の違いによって戦いが起こってしまう。
【愛が神である】と言えば、「愛というのは行為そのもの」なので、それ以外そこには何も無い訳ですよ。何も立てるものがない。だから「“愛が神である”といったことの方が、より一層“真理”なのである」というのを岡林先生から聞いて、「そうか!」ってなったんです。
ともちゃん:それがさっき言ってた、考え方がひっくり返ったってやつなんだね。
潤さん:「自分と神」の関係だけでいいのに、そこの間に教会があるのはおかしいと。それを端的に言い表したのが、「キリスト者」と「キリスト教信者」は全く違う。
「キリスト者」っていうのは、「自分と神」の関係だけ。でも「信者」となるとですよ、「崇拝」になって全然関係が違う訳ですよ。そこで初めて僕は納得しましてね。
日本に帰って来て「(何か違うな…)」ってずっと感じていたのは、日本のクリスチャンの人たちは本当に良い人ばっかりなんですけど、崇め奉るというかね。
太陽:「神こそが全て!」というような事でしょうか?
潤さん:そうだね〜…そうすると、狭い範囲だけの想いになってしまう。そこから歴史を色々勉強していったら、キリスト教もそうだし、仏教もお釈迦さんが作った訳じゃない。亡くなってから色んな経典が出来て、それぞれの仏教が出来ていった。キリスト教も全然違う人が広めていったもので、当時ローマ帝国が別の大きい宗教を難するために、国として、ローマ帝国としてキリスト教を使ったんですよ。
太陽:は〜!なるほどそうだったんですね。
ともちゃん:みんなをまとめる為。思想を統一する為だね。
潤さん:そう。だから聖書の中でも、排除された外典というのがいくつものあって、その内容が意外とよかったりする。結局、都合のいいように宗教が利用されて来たっていう歴史があったんだって。後から勉強してわかったんですね。
ともちゃん:私も三歳くらいからね、神様とずっと話をして生きてますけど、神様に「神は崇めるものでは無い」って言われたんですよ。だから私はそれを守って来て、施術をしたりする時も、神道もそうだけど、「敵視しない」「性悪論で見ない」「俯瞰して見る」。
私が色々勉強、学んで来てしたかったのは、「崇める人たちを作らない活動」を私はしたかったんですよ。
そこがある上で、潤さんとは年齢も経験も全然違うけど、「持論の結論」が一緒だった、一致したことが沢山あったんですよ。で、感銘する訳ですよ。「私゛も゛そ゛う゛思゛っ゛て゛た゛!」って(笑)。
潤さん:感動したともちゃんは話すと長いからね〜…「次は私の番!」って(笑)。
太陽:純粋で感動したことを真っ直ぐ伝えてくれるのはともちゃんの素敵な所ですよね。長いけど。
ともちゃん:なんでそこだけ強調するんだよ!(笑)
太陽:日本のクリスチャンの方は神様を崇めすぎるっていうのは、日本人的な特性があるんでしょうか?社会情勢というか、不安に感じやすい方が多いというか…。
潤さん:まあ人それぞれだけどもね。
ともちゃん:敗戦国っていうのもあるし、民族的に繊細というのもあるしね。日本人はおもてなしって言うくらい、察する能力があるからね。
太陽:「我慢の文化」っていうのも日本にはあるように思うんですけど、「頼る」というのが気軽に出来ない。ともちゃんの言うように、察してなんぼの社会。そういう風土だからこそ、崇めるほうが生きやすくなるのか、救われやすいのか。そういう形態にたどり着きやすいのかな?って僕は思いました。
ともちゃん:崇めるもの、シンボルが欲しくなるんだよね。本当は誰しも自分の中に神はある。だけど、「自分はそこまでのものではない」って、謙虚過ぎて、「自分の中に神はある=そんな考えは御法度だ」というのもあると思うね。どうでしょうか潤さん?
潤さん:そうだね〜…そこら辺はまぁ、両方あるのかなって思うかな。日本語ってのは元々共振しやすい言語なのでね。日本語の精神というのが分からなくなった明治以降の教育。そこがキーかなと。
ともちゃん:あー、教育もあるよね。
潤さん:明治政府の頃はね、どうしても戦争は総力戦だから。一億総出での戦い…国民を鼓舞しないといけない。学校教育の始まりっていうのはそこにあるからね。日本だけじゃなく、産業社会から世界中どこでも同じような形でね。これもまた大学の頃なんだけどね、違う先生から「教育は本当は必要なかったんだよ」って言われて、またそこでひっくり返ったんだけど(笑)。
ともちゃん:今はそれが言葉にして言えるようになった時代だけど、やっぱり衝撃じゃない?教育は自分のために良い事。助けになる、礎になる事だと思っていたのに。まさかそれがね、人間の都合の良いように変えられたものが沢山あるって知らなかったから、人の為にあるものだって信じきってたのに。
潤さん:学校では何を教えてるか?「学校の先生の言う事を聞かないといけないという教育」を教えてるんですね。だから子供の主体性は二の次ですね。
太陽:なるほど〜。小さい頃「道徳」の教科書の話を読んで「ん?」ってモヤモヤした正体というのはここにあったんだなぁ…。
潤さん:だから僕の中ではですよ、教員って最悪の仕事だなって思ってたんです。だからやってくれって言われたけど、一切お断りしてましたね。それだけは絶対にやらないでおこうと…って、思ったんだけど!
ともちゃん:からの〜?
潤さん:またひっくり返しがあってね。天草で先生をやらざる得なくなったんですよ。で、小学校、中学校と先生をやった後に、自分で何か稼がないといけないと思ってね、長野で覚えた「蕎麦打ち」を最初は遊びでやってたんだけど、どんどん広がっていったから、8年くらい天草を拠点に、北海道まで、蕎麦を打ちながら半年くらい向こうに行って帰ってくる…みたいな生活をしていましたね。
ともちゃん:しかもだよ、蕎麦打ちの巡業をしてる間に手書きで新聞を書かれてね。出会った人たちのことを一人一人書き留められてるの。今でも交流されてるし、すごく不思議で面白いと思わない?
潤さん:…まあ、そうやって遊んで来たから今はすごく苦労してるんだけどね(笑)。ボランティアは大好きなんだけど、お金稼ぎがどうしても苦手でね〜…それもあって今もまた先生をやらざる得ない状況になったんだけども(笑)。
太陽:他人事とは思えない話にグサグサ刺さってます(笑)。
潤さん:でもそのおかげでね、今年から障害を持った子供たちの支援学校の先生をやらせていただけてるんでね。本当はタクシー運転手になろうと思って、熊本タクシーさんの所でタクシーの二種免許まで取ったんだけど…稼ごうと思うとこの環境じゃ相当大変だぞってなりましてね。
それで、これだったら今までの教員の方が僕には合ってるなぁと。以前から地元の中学校で先生をやってほしいって頼まれてたのもあったしね。それで去年から小学校の教員になったんです。
太陽:支援学校の先生は今年からなんですか?
潤さん:そうそう。支援学級を受け持った関係で、支援学校っていう専門でやってる県立の学校があるんだけども、そこに研修に行った時に、空気感がすごい自分の肌に合ってるなってのを感じたんです。
今の小学校、中学校はキツくて、せざる得ないことは山ほどあるんだけど、子供達の人生を破壊していく方向にしか見えなくってね。それって他の先生には中々言えないことじゃないですか?
支援学校も大変じゃあるけど、まだ協力的な雰囲気があってね。それで今年から支援学校の方で教員をやらせていただくことになったという訳ですね。
太陽:去年から小学校の支援学級の先生で、今年からは支援学校の先生という訳なんですね。今日で熊本取材が3日目ですが…元先生の方が既に3人も居ることに驚いてます。
そう言えば、「潤さんはクリスチャンでもあり、お坊さんでもあるんだよ」って…ともちゃんさっき言ってたよね?
ともちゃん:うん、言ったよ。では潤さんその話をどうぞ(笑)。

潤さん:え?ああ、まあそんな感じでね、色んな気付きがあってキリスト教からどんどん外れて行って、それで天草に帰って来てから、最初は小学校、次に本渡市(天草市)で中学校に勤務をして、それから蕎麦打ちを始めたばかりの時にね、ここに大きい曹洞宗のお寺があってね。
太陽:曹洞宗(そうとうしゅう)?
潤さん:ええ。曹洞宗が広がったのは、「島原の乱」の歴史があるんですよ。それを説明するとですね…島原の乱っていうのは、年貢がキツくて生きていけない。そんな時に天草四郎が決起して中心となった一揆なんだけど…ここまではわかる?
太陽:大丈夫です。歴史に疎い僕でも天草四郎と島原の乱は知ってました。
潤さん:それを弾圧した後に、幕府が「天草を治めるのにどうしたらいいか?」っていうので、鈴木重成(しげなり)っていう代官の人に話が行くんです。
その時に鈴木重成は、「受けてもいいけど、兄を連れて来るのが条件」って言ったんです。このお兄さんが鈴木正三(しょうさん)っていう、元武士であり、政治的手腕もある曹洞宗の有名なお坊さんだったんです。
お兄さんと共に鈴木重成は天草に渡って来たんですけど、元々天草は外国の宣教師の方がいたから、色んな文明の利器があるんです。グーテンベルクの印刷機とか天草の河浦にあるんですけど、それもあってか、全国で天草が一番識字率が高かったそうで…だからこそ聖書が読めてね、そういうことが起こったのかなって思いますね。
で、大学(カレッジ)の語源である「コレジオ(Colégio)」っていう、キリスト教を学ぶ学校があってね。色んな説があるんだけど、そのコレジオを壊して、その上に曹洞宗のお寺を建てたらしい…。
太陽:ええ!天草の人たちからしたら反発とか凄そうですけど…
潤さん:そう思うよね。これも諸説は色々あるそうなんだけど、曹洞宗のお寺を立てることで、そこに仕事を作って、表向きはキリスト教から仏教に改宗しましたっていう形にしたそうなんです。
ともちゃん:鈴木重成は天草の人たちを守る為にね、年貢を減らせと幕府に再三直訴しに行ったんですよ。結果そこで「腹を切れ」って言われて、切腹してこの世を去ることになるの。
でもね、鈴木重成が亡くなった後に、養子の鈴木重辰(しげとき)が年貢の半減を成し遂げてね、天草の人たちの生活は守られたの。
だから、天草の人々は、鈴木重成、鈴木正三、鈴木重辰、この三人を「鈴木三神」として祀るためにね、鈴木神社を作られたの。今でもね、感謝されて信仰されててね、天草のみなさんの心の中にある人たちなんだよ。
太陽:天草四郎に匹敵するほど慈愛に満ちた方が天草には居られたんですね〜…。
潤さん:曹洞宗に関してはそんな感じなんだけど、学校の先生を辞めて二週間くらいの時に、自転車で自分が生まれ育った場所とかフラフラ巡ってたんです。その時に、明徳寺(みょうとくじ)っていう、鈴木正三が作った二番目に大きなお寺…今は天草で一番大きなお寺なんだけど、そこに勝手に上がってお参りしたりしてたんです(笑)。
その内、奥さんと茶飲み友達になったりして、そこで「学生時代、金属を溶かして作る鋳物を美術の工芸科を専攻していたので、卒業制作でお寺の半鐘を作ってですね、それでせっかくだからその時に般若心経も覚えたんですよ」
っていう話をしてたらそこにたまたま住職さんが通りかかられまして、「丁度いい、良かったら手伝ってくれない?」って誘われたんです。
太陽:はえー!それでお坊さんになったということですか。
潤さん:僕としては学校の先生を辞めたタイミングだったので、「お手伝い出来ることがあるならなんでもします」って言ったら、「じゃあ、“とくど”しとこうか」って言われたんですよ。
太陽:とくど?また聞いたことないワードが…
潤さん:「得度(とくど)」って言って、いや僕もその時は知らなかったから、「得度って初めて聞きましたが、なんですか?」って言ったんです。じゃあ住職さんが「これから出家しますよっていう、キリスト教で言う洗礼みたいな儀式だと」って、滅茶苦茶軽い感じで言われて(笑)。
「え、修行とかしなくて良いんですか!?」って聞いたら、「いいのいいの。ただ五百円くらいの部分を残して、他は全部髪の毛剃るからね」って、紹介された床屋さんに行って、大五郎みたいな髪型になったんですよ、
ともちゃん:ストイックな潤さんからしたら物足りなかったね(笑)。
潤さん:それは…まあ良いんだけどね(笑)。僕はただ単にお手伝いのつもりで、軽い気持ちで受けようと思ってたんだけど、母親が何を勘違いしたのか、「いよいよか…」みたいな神妙な面持ちで熊本からやって来て、得度式に参列したんですよ(笑)。
太陽:突き詰める我が子だから、ついに出家まで至ったかと思われたんですかね?(笑)。
潤さん:どうだろうね(笑)。
ともちゃん:ごめんね、笑っちゃって(笑)。大五郎みたいな髪型で潤さんが座ってて、それを周りが神妙な面持ちで見てると思うと(笑)。本人と周りの温度差を想像したら面白過ぎて(笑)。
潤さん:大丈夫だよ笑ってもらって(笑)。で、仏教婦人会の方が5名くらい得度式に居らしたんだけど、すごい喜ばれてたんですよ。ここで得度式なんて、何十年も見たことがないと。
太陽:そんなレベルのものなんですか得度式って!?
潤さん:まあ〜…住職さんが良くも悪くも子供のような無邪気な人だからね(笑)。
太陽:そこで洗礼というか、得度式を経たことによって、入信ってことになったのでしょうか?
潤さん:いや〜…こっちも全然何にも知らずに、ただ「しとこうか」って言われて、「はい」って軽い感じだったからね〜…。
ともちゃん:ごめん面白過ぎてwwwwwww笑いが止まらないwwww
潤さん:まあ一応ね、それで「僧籍(そうせき)」って、お坊さんに籍を置くことになったんだけども!
太陽:からの〜?がまた来る流れですかこれ。
潤さん:どうも得度式って、本山に行く前の洗礼みたいなものだったらしくてね。本当のお坊さんになる為にはどこかの修行寺に1年とか2年とか行かなきゃいけなかったんですよ。
太陽:と言うことは「修行とかしなくていいんですか!?」って言ってた潤さんは正しかったんですね。
潤さん:そうそう。でも何にも言われないから知らないんだよね。で、どうも何年か前に僕の僧籍は失効してたみたいで(笑)。「え、ずっとあると思ってたのに無いんですか!?」ってなったよね。それだったら修行に行ってたのに(笑)。
ともちゃん:そういうの大好きな人だもんね〜。
太陽:僧籍失効宣告はどこから聞かれたんですか?
潤さん:明徳寺の奥さんにね、「潤さんもう僧籍失効したけど…別に良いよね?」って言われて判明しました(笑)。一応それまでは僧籍があるって言うんでお坊さんっていう顔はしてられたんだけど、「そうか、坊さんでも無いのか…」って(笑)。
でも、お寺さんの関係と言うことで、僧籍は無くてもお盆の三日間だけはね、本当の三日坊主をやってます。
太陽:え!?お盆の三日間だけ活動するってのが…三日坊主という意味だったんですか!?
潤さん:違う違う!(笑)。
太陽:え、でもそんなぴったしなことあります?(笑)。
潤さん:でしょ。だからいつも笑いのネタとして使わせてもらってます(笑)。鎌倉時代に政府から僧侶の身分を剥奪された親鸞(しんらん)さんが、非僧非俗(ひそうひぞく)って言葉を残されてて、その意味は「僧でもなく俗でもなく」。
今の僕には非僧非俗がぴったりだなと思いましたね(笑)。

ともちゃん:良かったじゃん。親鸞さんにも縁があってさ(笑)。
潤さん:本当にそうだよ〜。親鸞さんにも縁があって、ずいぶん救われてる人間だからね。全国行脚で広島に行く時は真宗学寮って言う場所がありまして、そこの先生ですごく仲の良い方が一人居らして、いつも泊まらせてもらって、蕎麦打ちをするんですが、「あ〜…曹洞宗じゃなくて、浄土真宗でもいいかぁ」って(笑)。
ともちゃん:ほら!また宗派替えしようとしてんじゃん!(笑)…まあ本当はね、どこのって聞かれたら答えれるくらいでいいんだよね?
潤さん:そうそう。仏教って本当に面白いんだよ。御釈迦さんが亡くなった後に教典がいっぱい出来るなんてあり得ないでしょ?でも仏教文学大全集って流れで見ていくとね、本当に面白いんだよね。
ともちゃん:わかるよ。私も仏教大好きだもん(笑)。
潤さん:法華経なんてね、涙無しでは読めないですよ。すごい良い話がいっぱいあるんです。それがね、お経になったりして。どれも面白いんですよね、元々を知っていくと。
お釈迦さんもキリストさんも本は書かずに「行為」で示した人でした。さっき話した「行為が神である」ってことだよね。もっと言うと、誰しもが意識的であれ無意識的であれなにがしかの「行為」をしている。だから、とどのつまりはみんな神さま、仏さまってことなんだけどね。
ともちゃん:本当にその通りだね。みなさんがそれぞれ神なんだから。この世は「逆さごと」だしね。
潤さん:そうそう。“まだ自分たちは生まれてない”。おかしな話だけどね。
太陽:まだ自分たちは生まれてない…?
潤さん:古事記の世界でイザナギとイザナミが世に“降っていく”訳ですよ。じゃあここでクイズ!神様から見て、降る世界ってどこでしょうか?
太陽:んん?神様から見て降る世界…?
潤さん:神様が死んで行く世界…黄泉の国だね。イザナミが黄泉の国に行ってウジ虫がたかって恐ろしい姿になったっていう。その黄泉の国とは、神様から見た黄泉の国とはどこでしょうか?
太陽:えぇ〜…なんだろう。全く見当もつかない。
ともちゃん:ヒントは「神の反対」かな?太陽くんはなるほどって思うかどうか…。
潤さん:全てこの世は反対のもので成り立っている。男と女。前と後ろ。上と下。北と南…。こう考えたときに、じゃあ神の反対とは何でしょう?
太陽:神の反対ね〜…悪魔?
潤さん:ほ〜、なるほどね。でも、悪魔も神様みたいなものでもあるからね。
太陽:あ〜確かに。じゃあ…人?人間?
潤さん:そう!正解は人です。神と人間は表裏一体の関係なんだよね。「存在」は必ず、表と裏、両方があって成り立つもの。表だけのコインなんてないよね?だから実は、人間という存在の裏には神があって、それって実は「存在」として見たら同じものの裏表。
その事に人間がまだ気がついていないから、まだ自分たちは本当の意味で生まれてないってなるんだよね。「存在」としてみれば、そもそも「人間と神」という概念がなくなってくるんだよ。「存在」っていう字をみてもおもしろいよね。「(存)ありて(在)ある」ってわざわざ2回有るっていうことをいってるもんね。
太陽:はぇ〜…
Syuちゃん(撮影係):太陽さん頭パンクしそうになってるやつですこれ。
ともちゃん:ん〜…まあここまでよくもったか…(笑)。じゃあそろそろ、今回の取材の本題でもある「巨石」について聞かせてもらえますか?
潤さん:え〜、まだまだあるんだけどな〜(笑)。で、次は巨石の何を話せばいいのかな?
「巨石」とは?
太陽:え〜っと…ともちゃんから軽く巨石の話は道中でふんわり聞いたんですけど、元々巨石の知識が全くないのでかなり初歩的な質問になるのですが…巨石ってそもそも何なのでしょうか?元々もここにあった物なのでしょうか?

潤さん:ううん。巨石は世界中にあるんです。6500年前のシュメール人。チグリス、ユーフラテス、メソポタミア文明って言われてるね、そこからの歴史がね、人類が共有している歴史にあたるんですけど、もちろんそれ“以前”ってのがある訳です。1万3000年前の縄文時代とかね。
じゃあその以前の歴史はどこに残されてるのか?それが「巨石」に残されているんです。なので今それが記されている巨石文明ってのがクローズアップされてるという訳なんですよ。それがここだけじゃなく、世界中にあるって訳ですね。
太陽:は〜、なるほど巨石って大きい石ってだけではなく、歴史を紐解く鍵的な存在だったんですね。イースター島のモアイなんかも巨石になるんでしょうか?
潤さん:モアイは〜…まああれも石の像なので、巨石の内の一つとして見てもいいのです…が!
太陽:が、しかし!
潤さん:もっと古いものは自然の石をそのままの形だったりするんです。で、祀り場と呼ばれるような場所には、必ず巨石が存在するんです。その石も、必ず定められた場所に無いといけない。ストーンヘンジなんかが一番有名ですよね。夏至の日にだけ、ヒールストーンと呼ばれる岩と、中心の石を結ぶ直線上に太陽が昇るように配置されてるんです。
太陽:あ〜!それは聞いた事あります。昔の人やべーなって思いました。
潤さん:昔の人はね、天と地の繋がりを、石を通して統治してた意識というか、文化があった訳なんですね。今の自分達の感覚ではまだまだわからない部分が多いんですが、そういうのに対して現代になって注目されているっていうのは、自分達にもそういう意識がどんどん復活してるっていう証になってるよね。
太陽:もしかして、「意識」っていう言葉に「いし」が入ってるのは、これは意図して入れていると思っていいのでしょうか?
潤さん:音の響き、音で見るとそうですね。
ともちゃん:パンクして燃え尽きたかと思ったけど鋭いね。さっき話に出たカタカムナなんかも正にそうだよね。「カタ=目に見えるもの」「カム=見えないエネルギーの調和」「ナ=音の持つパワー・言霊」だから。
太陽:すげー!鳥肌!
潤さん:そうそう。だから自分達のDNAにはまだ読めていないだけで、「生きている」という事は、「=全部の記憶」を持っているということになるんです。
AIってのがね、今すごく発達して一般的になってきたけど、「AI=過去の記憶の集積」な訳です。これも石という観点から見れば、それも一つの巨石。
で、一番大事なのは、「今自分が何故居るのか?」という事です。存在の中に全ての記憶が残っているんです。その記憶は自分の中からしか出てこない。外にある訳じゃないから、外に偶像を作ってしまうと、自分では無いということになるんです。
ともちゃん:元々DNAには刻まれている。覚えてはいないけど、“合う”というのだけはわかるから、現実化してそこに行くと、周波数で繋がってね、筋肉として蘇る。
太陽:ん゛〜、難しくなってきたな…(涙目)。
ともちゃん:え〜と、何があったかは思い出せないんだけど、“ある”という事だけはわかる。天草を通る巨石群があるんだけど、それは、これから天草を支えていく人達の子供達に受け継いで行く“何かがある”。それがあったということを発信するだけでね、わかる人にはわかるんだよ。太陽くんには今はわからないかもしれないけどね。だからこそ、「巨石ツアーは必ずしないといけない」ってのは、私の中では既に決まっているんだよね。
太陽:なるほど〜…空気感でしかまだわかれていないのですが、そんな僕でも巨石ツアーをすれば何か“ある”というのを掴めるのかな…?
潤さん:一番わかりやすくて面白いのはね、「盃状穴(はいじょうけつ)」っていう、石に盃みたいな穴がぽこぽこ空いてるのがあるんですよ。
太陽:あ〜!なんか知ってるかもです。
潤さん:この盃状穴がある石っていうのは、アメリカの学会では1万年〜2万年くらい前の遺跡だって言われてるんですよ。それがなんと!
太陽:今なら!
潤さん:いやいや安くなる訳じゃないよ(笑)。その盃状穴のある石が日本の神社にはいっぱいあるんです!というのも、そもそも神社ってのは何かというと、「神社=巨石を祀る大事な場所」だったんです。
大陸、中華圏、色んな所から来た人達が、自分達の場所として鳥居を作って社を作ったっていう歴史が、今ある神社なんだよね。だから今でも磐座(いわくら)を祀ったりするでしょ?元々はそういう盃状穴がある石なんかも祀り場に使われてたんだけど、でも自分達はそこを征服したんだっていうことで切石にして、階段の石や手水舎にしたりしてるから、そういう所を見ると、ぽこぽこ穴が空いているんですよ。
天草も色々見たけど、大体三つみたら一つは盃状穴が発見できるね。それだけ昔は祀り場があったんだなぁっていうのがあるから、盃状穴探しが面白いんだよね〜。
太陽:んなるほど!今まで気にした事もなかったですが、盃状穴という存在を知ればそれだけで見る目が変わりますね〜…しかもそれが日本だけじゃなく世界中にあるって言うんですから、ロマンを感じますね。
潤さん:つい最近発見された、トルコのギョベクリ・テペ遺跡っていう世界最古の神殿なんて言われているみたいなんだけど、そこの写真が出ていてね。よ〜く見たら盃状穴がいっぱいあるんですよ。そういうのを見つけるとすごい楽しいよね。
ともちゃん:でもね、太陽くんも知らなかったように、日本人が特にそれをわかってないから、みんな素通りなんだよね。でも海外の人達は巨石文化をわかっていて、それを見に来てるから、「日本すげー!」ってなってるのよ!
太陽:「OMG!神社行ったらめちゃくちゃあるやんけ!」ってなる訳か。でも当の日本人達は何にもわかってないから、それもまた「OMG(オーマイガー)」ってなってそうね(笑)。
ともちゃん:温度差すごいよ(笑)。だからこそ、私たちは島国の人間で、ちゃんとそこにDNAがある、あったっていうのを知るだけで、松果体が開花するの。その使い手になれればすぐ現実化できる。だってこの世は「逆さごと」だから、神でもあるし人間でもあるというのがわかれば、自分達が全てを作っていける、そんな目覚める場所の入り口に立っていた。というのを気がつけるためにね、『天草ビオ・ヴィレッジ』として巨石ツアーは必ずしないといけないの。それを「やりたいね、やるよね?」って捕まえたのが潤さんって訳!
太陽:なるほど!ようやく巨石ツアーについて分かることができました。その巨石ツアーの場所ってのはこの近くにあるんでしょうか?
潤さん:ええ、この近くの水場に。暗くなる前に、さっそく行きましょうか!
ともちゃん:あ、潤さん潤さん!そこと、あと乾きそうな水の場所あったでしょ?あそこも案内してほしい!
潤さん:ああ、あそこね、OKOK。今から行く所がきっかけでね、この建物は立ったんですよ。

コーヒーを淹れて下さってる潤さんの背中をパシャリ(無許可)
太陽:ともちゃんから、「ここの建物って、お父様が建てられたんだよ」みたいな話を来るまでに聞いたのですが、そうなのでしょうか?
潤さん:そうそう。うちの父がね、学校職員を退職して、退職金を全部注ぎ込んでこの建物を建てたんですよ。母も妹も、ピアノの先生やピアニストをしてるんですよ。それで、コンサートをするために建物を建てたんですよ。家族はみんな反対しましたが(笑)。
太陽:え、反対したんですか?
潤さん:だってその時は天草に住んでましたからね。こっちは天草に骨を埋める覚悟をしてたものですから。だけど、出張蕎麦で忙しくなると、福岡とか長崎とか行くのに必ず熊本市内に出ないと行けないので、それが天草に月、2、3日くらいしか帰れないのが何ヶ月も続いてた時にね、ちょうど父が建ててくれたので。それでノマド( オフィスや自宅に縛られずカフェや移動中など好きな場所で働く人)になろうと思って、ここの2階に荷物を突っ込んで、仮の宿として何年も使っている内に、ここで結婚しちゃったんで天草に帰れず、今に至るという訳です(笑)。
ともちゃん:「天草に骨を埋める覚悟」のお話を私は聞いてね、天草で生まれて天草に恩を返したいって、私より天草を愛している人だってわかったから、そんな人が天草に関わらないのは意味がないと思ったのよ。当然天草に関わる人だと思ったから、「申し訳ないけどあなたは私と一緒にやりますよ」って(笑)。
潤さん:ね。まさかここまで大きなプロジェクトになるとは思ってなかったけど(笑)。
太陽:この場所にお父様が建てられた理由も巨石関係ですか?
潤さん:ううん。それはね、うちの両親のご縁ですね。母の高校の頃の恩師の方とね、さっき言ってた巨石のある水場、揺ヶ池(ゆるがいけ)神社…僕らはお池さんって親しみを込めて呼んでいるんですけど、そこにうちの両親が水を汲みによく行ってまして、その時にばったり会ったんですよ。
その恩師の方がここの集落に住まれていて、「ここはとてもいい場所だから、退職したらぜひおいでよ」って誘われたのがこの場所に建てるきっかけですね。
お池さんのご縁でこの建物が建ったので、10周年記念の時にお池さんをテーマにした物語を父が書いて、妹が作曲して、僕が絵本を作ったんですよ。ちょうど愛・地球博の時だったので出してたら絵本が入選して、期間中は市民パビリオンに展示されてましたね。
太陽:すご!
潤さん:これからそのお池さんにも案内しますが、そんなご縁でこの建物が建ったという訳ですね。
太陽:ありがとうございます!潤さんは今後、『天草ビオ・ヴィレッジ』のメンバーとして、巨石ツアーのガイドをしてくださったり、子供達の先生としても関わっていかれるのでしょうか?
ともちゃん:私が信念に持っているのは、子供達が小学6年生までに、地球に生かされているっていう経験を体験させてあげたいの。お米を炊いたり、水の美味しさ、朝日が昇る光景…そういう経験をちゃんとできれば、何かあったときに自然に戻りたくなる、リセットできる礎、生きる叡智を授けてあげたい。辛くなったら一人キャンプでもいい。夜空を見上げたり、海に足だけつけてみたり、それだけで涙が出る、アーシングされる。
だからフリースクールとか、生きにくい繊細な子供達だけじゃない、こういう場所があるんだよっていうのを波及したいんです。だから潤さんには『天草ビオ・ヴィレッジ』としてね、巨石ツアーのガイドもしてほしいし、子供達にも授けてほしい知恵を沢山お持ちの方なので、ものすごく繋がってほしい人だと思っています!どうかな!?(笑)。
潤さん:はい、ぜひぜひ。事務仕事以外であれば喜んで(笑)。そろそろ夕方ですし、巨石ツアーの方に行きますか!
太陽:ありがとうございます!沢山お話しお伺いできたので、巨石に対する解像度が上がっているのでとても楽しみです!
いざ「巨石ツアー」出発!
太陽:巨石ツアーを見出しにする記事で、メインのここに辿り着くまでに何文字の記事になるんでしょうか…(ここまで17000文字超え)
潤さん:太陽くんなんか言った?
Syuちゃん:彼がごにょごにょ言う時は全く気にしなくて大丈夫です。
ともちゃん:見えてきたよ〜。太陽くん絶対びっくりするだろうな〜(笑)。
太陽:またまた〜!なんでもかんでもオーバーリアクションするほど安いボーイじゃ…

!?

えーーーーーー!?
太陽:そんなことある!???(大声)
ともちゃん:うんうん、期待を裏切らないリアクションだね(笑)。
潤さん:なんでそんなに太陽くん驚いてるの?
ともちゃん:ああ、彼ね、この記事を書いてくれるサイトでお塩を扱っているの!だから今まで取材した人みんなに「お塩についてどう思いますか〜?」って聞いてるから、まさか巨石のある場所が「塩井神社」だったっていうことにたまげてるの(笑)。
潤さん:ああそうなんだ。へ〜、すごい偶然だね。
太陽:そんなことある!???(大声)
Syuちゃん:botみたいに同じことしか言わなくなっちゃった。はい、撮ってあげるからそこ立って。

奇跡のご塩(えん)とパシャリ!
Syuちゃん:合成みたいな写真撮れました。
太陽:こんなことってあるんだな〜…ん、後ろにあるのなんだあれ?

潤さん:帽子があるね…落とし物かな?親切な人がわかりやすいようにここに掛けてくれてるみたいだね。
太陽:んん〜?
ともちゃん:どうしたのよ眉間にシワ寄せて。
太陽:…なんかこの帽子…すごい見覚えあるんだけど…

『神宝塩』開発者、工藤清敏先生
!?

工藤先生の帽子!?
太陽:塩の神社に工藤先生の帽子落ちてる!?
Syuちゃん:いや、確かに似てるけど違うでしょ!(笑)。
太陽:いや、工藤先生なら塩の神社に興奮するあまり、お茶目を発動して帽子を忘れられている能性も…
ともちゃん:そうだったらもはや怖いよ!(笑)。
潤さん:巨石に辿り着いてないのにすごい盛り上がりだなぁ…(笑)。
太陽:あ、すみません。主役を置いて盛り上がってしまいました。こちらの神社に巨石があるのでしょうか?
ともちゃん:すごい舵の切り方したね。

潤さん:こちらが、「塩井神社」にある大事な巨石達ですね。奥にある平たい石の先端には「ペトログラフ(Petrograph)が刻まれています。
太陽:ペトログラフ…?
潤さん:古代の人が岩石や洞窟の壁に刻んだ古代文字や符号のことですね。
太陽:へー!盃状穴以外にも痕跡が残されているんですね。近くで見たいですが水場だから濡ちゃいそうだな。

潤さん:手前にある線の入った岩は「ゼロ磁場」の岩ですね。
太陽:ゼロ磁場!ゼロ磁場はわかります!前の会社でかなり勉強しましたので!ゼロ磁場を応用した商品は何度も見たことがありますが、自然のものは初めて見ました。しかし、この岩がどうしてゼロ磁場の岩だとわかったのでしょうか?
Syuちゃん:興奮してGoogle翻訳みたいな喋り方になってますよ。
潤さん:この岩に方位磁針を当てるとですね、何とクルクル回るんですよ…!
太陽:すげー!ちゃんと目に見える形でそうなるんだ!手に触れてゼロ磁場のエネルギーを感じたいですが濡れてしまうので今回は諦めます…。しかし水めちゃくちゃ綺麗ですね。
潤さん:よくみなさんここに来られて湧き水を汲んでいかれますよ。ともちゃんも…多分先に行ってるみたいだから、太陽くんも汲んでいきますか?
太陽:通りでともちゃんの姿がないと思ったら、主役を置いて水汲みに行ってたのか…。
Syuちゃん:いや、今はなんか木に張り付いてますね。

取材ガイドを放棄して木に張り付くともちゃん
ともちゃん:は〜…
太陽:でかいセミだなぁ。
ともちゃん:セミじゃねえよ!(笑)。水を汲んで一息ついたらね、ちょうど良さそうな木があったもんですから、アーシングをね。
太陽:ちゃっかり水も汲んでいたか。僕もちょうどペットボトルがあるので汲んでいこう。

湧き水をありがたく頂戴しました。冷たく喉に透き通るような美味しいお水でした。

潤さん:さっき紹介した盃状穴、ペトログラフ、ゼロ磁場以外にも、ここには「7つの燭台」があると言われていますね。古代ユダヤ教の聖なる燭台「メノーラー」の起源とも言われてますね。
太陽:真・女神転生Ⅲで出てきたやつだ!(オタク)
潤さん:7つの燭台で面白い話がありまして、シュメール文明の栄えたチグリス川は、神との契りを交わしたチギリの川。契約の契の字の中の「主」という文字が、7つの燭台を表すとも言われています。七つの枝があるでしょう?これが中国にいくと「七枝刀剣」となります。まさに「契」は、七つの枝のある大きな刀の字ですね。
また、「奉る」「奉納」の“奉”という字の中にカタカナの「キ」があるじゃないですか?シュメールの文字では、「十」と書いて「テ」と読みました。「十十」で「テテ」。
さあ太陽くん、「テテ」で何か気がつきませんか?
太陽:テテ?なんだろう…?特に何か引っかかることはないような…
潤さん:神社で参拝する時、太陽くんはどうしてますか?
太陽:えーっと、まず二礼“二拍手”一礼…ハッ!?
潤さん:そう。二拍手、パンパンってするでしょ?神社では、「2拍手」して「テテまつる」ので「たてまつる」と。実際に十には「手」の意味もあるそうです。
古代は、建物などなかったので2拍手だったのが、中国で屋根のあるお社を建てたので、「奉」となった…というような話を聞いて、なるほど!と思いました。
こうやって自分達日本人の文明、文化の中にも色んな符号が散りばめらているってことなんだよね。
太陽:すごすぎる〜〜!!偶然にしてはあまりにも辻褄が合って美しすぎる!僕の中の美的感覚レーダーが本物を感じてビンビン言うてます!僕が遠い奈良から潤さんに出会ってここに来れたのも、ゼロ磁場を知ってDNAが導かれたからなのかなぁ…。
これだけ綺麗な湧き水があるところに7つの燭台があるということは、「ここは恵みの場ですよ」というのを後世に伝えてるために残して下さったのかもしれないですね!

潤さん:だいたい祀り場と呼ばれる場所には、平たくて供物を捧げられる祭壇石。目には見えないけど、方位磁針をかざすとクルッと回るゼロ磁場のような磁場が出ている石。あとはストーンヘンジにあるヒールストーンのような、方向を示す石。この三つが祀り場と呼ばれる場所には必ず存在するんですよ。
太陽:へー!必ずあるんですか?
潤さん:ええ、その三つがないと祀り場ではないですね。そもそも巨石文化が何の文化なのかというと、ほとんどが「海洋民」の築いた「夜の星の文化」なんですよ。
太陽:海洋民…船で世界中を航海して定住の地を広げた人々みたいな感じでしょうか?
潤さん:そうそう。イギリスのストーンヘンジも、ファンネルビーカーピープルっていう海洋民族が北欧から伝えたものって言われているんですよ。ファンネルビーカーっていうのは漏斗状の口を持つ土器…縄文土器のことですね。世界中に土器ってあるんだけど、一番精度が高かったのは日本の縄文土器って言われてますね。
太陽:は〜。神社に沢山巨石の痕跡があって、土器も一番上手く作れて、ということは僕たち日本人のルーツはファンネルビーカーピープルと呼ばれる海洋民の方々なのかもしれないですね。海洋民のことは何となくわかりましたが、「夜の星の文化」というのはどういうものなのでしょうか?
潤さん:海洋民は道なき海を渡る訳ですから、全部方角、星で見ます。なので方向はとても重要ですよね?「この先に何があるか」、その意識が北極星…動かない星を差しているのか、お社が太陽の昇る東の方向を向いているのか。後者は割と新しい巨石文化でね、そういう方向性の違いでも巨石文化というものを見ることが出来るんです。
じゃあそろそろ次の場所に行きましょうか。

紅葉が美しい山道を走ること数分…

次の目的地に到着

潤さん:ここがさっき話した「お池さん」こと、揺ヶ池(ゆるがいけ)ですね。湧き水で水面が揺れることから揺ヶ池と呼ばれるほど湧き水が溢れていたんですが、2016年にあった熊本地震のちょっと前からの影響で枯れてしまっていますね。
気まぐれで水が溜まってる時もあるんですけど、昔は神秘的な青い水が溜まってたんですよ。
太陽:確かに水気は全然ないですね…見てみたかったなぁ。ご両親がお水を汲みに通われてた所はここだったんですね。気まぐれで溜まるってことは…完全に枯れた訳ではないのか。
ともちゃん:ここに来てから足元にたくさん龍が纏うから、きっと龍神さんがいるんだね。
潤さん:八大龍王を祀ってあるからね。水を汲める場所に行くとよくわかると思うから、そちらにも案内しますね。

潤さん:ここの穴から、オーバーフローしたお池さんの水が流れ出てくるようになっていて、みなさんここから汲んでられてたんだと思います。で、ずっと住んでいたのに全然気がつかなかったんですが、ここに龍神さんが模られてましてね。

水の通り道の真下に模られた龍の小さな石像
ともちゃん:わ、本当だ!
太陽:水がちょうど頭上から流れるように配置されてますね。流(りゅう)と龍(りゅう)ってのが、日本語のすごい所だよねぇ。

弁財天を祀っている立派な巨石
潤さん:こちらの巨石は弁財天さんを祀っている巨石ですね。
ともちゃん:わー、綺麗にされていて嬉しいですね。

ここで筆者は忘れられない神秘的な体験をすることに。詳細はまた後ほど。

その後も潤さんに色々ご案内していただきました…が、詳しい「巨石ツアー」の全貌は、ぜひ直接体験してみてくださいませ。(詳細がわかりましたら、こちらの記事でも追ってご紹介いたします)

そして最後に一向がやって来たのは…

潤さんの庭!?
潤さん:実はうちの敷地の中からも巨石が見つかってまして…。
ともちゃん:なにそれ!?聞いてないんだけど!(笑)。
太陽:これも立派な岩ですね。見つかったというのは、元々ここにあった訳ではないんですか?
潤さん:いやそれがですね、福岡のとある霊能力に長けた社長さんがここに来られて、「石が出してくれ、出してくれって言ってるよ」って言われましてね。
太陽:ええ!?その方は突然来られたんですか?
潤さん:突然知り合いが連れて来ましてね。仲のいい…天才的な…ちょっと変な…(笑)。
太陽:なんか情報が一気にごっちゃに。
ともちゃん:そんな人とばっかり知り合いになってるんだよ潤さん(笑)。
潤さん:その人の事を詳細に話すと一晩くらいまた時間かかるので、それは置いておいて…。まあそんな感じで、出してくれと言われてるならとみんなで手で掘り起こして、それでここまで運んで今祀っているという感じですね。
太陽:はー。とんでもない神秘的なツアーでした。先人が残してくれたロマン溢れる巨石文化、想像以上に凄かったです。
潤さんのお話を聞くまでは、何の変哲もないそこら辺にある岩に、実は色々なキーワードは隠されていたり、そんな巨石文化にも古い物、新しい物があったりと、知れば知るほど、ふとした時に出会った岩をまじまじ眺めるだけでもロマンを感じれて、人生とても豊かになりそうです!
潤さん:そう言ってもらえると嬉しいですね。奈良にも沢山あると思いますから、気になるものがあったらぜひ観察してみてください。
「潤さん」にとっての「塩」は?
太陽:「えんのひとつまみ」では、取材した方にとっての「塩」についてお伺いしています。潤さんにとっての「塩」はどういうものでしょうか?
潤さん:ああ、さっき塩井神社の鳥居の前で話してたやつね。僕にとっての塩は、「必要不可欠なもの」ですね。
僕はずっと天草大江の松本明生(まつもとあきお)さんというね、もう亡くなられたのですが、アクの強いすごく面白い方でね(笑)。この人が昔ながらの製法で手がけられたお塩をずっと使い続けているんです。
ともちゃん:すごい方だよね松本さん。
潤さん:この方は元々「海の精」って所でお塩を作られてたんだけど、30年くらい前に全国色々見て回って、そこから天草の大江の方に来られてね。「塩専売法」なんておかしいと、戦いながら昔ながらの製法を大事にお塩を作られていた方なんです。
太陽:は〜、そんなすごい方が天草にも居らしたんですね。
ともちゃん:本当にそうだよね。人を病気にする政策はおかしいって。
潤さん:僕はあくの強い人が大好きだからさ(笑)。松本さんの奥さんも面白い方で仲良くさせてもらってるので、お盆で天草に帰った時は必ず松本さんの所に行ってお参りさせていただいてます。
聖書にも「地の塩」と、イエスキリストが言うように大事なものですよね。海と人間を繋ぐ、無くてはならないもの。当然それは、99.9%化学物質のNaClじゃなくて、人間が吸収するために必要なミネラルが含まれているお塩が大切ですよね。
太陽:本当に潤さん含めて、熊本でお会いしたみなさんがお塩について造詣がとても深いので、この認識が当たり前なんじゃないかって勘違いしちゃいます。でも世間一般ではまだまだ塩の大切さを知ってる方が少ないので、少しでも多くの人が健康で自分らしくイキイキと過ごせるよう、微力ながらも記事で魅力的な人をインタビューして、その魅力あるみなさんがこう言ってるんだぞ!という説得力を発信していこうと思います!子供達にも伝わったらなぁ〜…。
潤さん:僕もね、塩の大切さは子供達に伝えたかったので、熊本の教育キャンプ団体と一緒になって、ツアーで松本さんのところに行って、海水を土鍋で煮詰めて塩を作るっていう体験をしてもらったことがあるんですよ。そういったことも前はちょこちょこやってましたね。
太陽:参りました!
潤さん:何の勝ち負け?(笑)。
ともちゃん:これも『天草ビオ・ヴィレッジ』として絶対にやらなきゃだね。そうだ海と人間を繋ぐで思い出した!最後に「水俣」の話も記事に載せてほしいんだ!
太陽:水俣?

潤さん:「Minamata」っていう写真集を知ってますか?後にジョニー・デップが主演の映画にもなった作品なんですけど、ユージン・スミスという写真家の方が世界的に水俣病を有名にした写真集なんです。
長野の信州大学に通っている時に、その写真集が置いてあったんですよ。まさか長野に行って地元の本があるとはなぁと思ってめくって読んだんですけど、白黒の写真で漁師のおばちゃんが水俣の海と写って、その横に水俣弁でガーッと言葉が載っていて、その中にあったのが、
「海がきたなかのなんのっち聞くと、はがいかあ」
太陽:はがいか…歯痒いみたいなものでしょうか?
潤さん:そうだね、胸が掻きむしられるような、悔しい、言葉に出来ない歯痒さ、そんな感じかな。この言葉が入って来た時に、感情がザワッと、魂が揺さぶられるような感覚があったんです。
一回水俣に行きたいと思ってね、熊本に帰って来てから、色々勉強会等を通して水俣に入って行ったら、すごい奥深い所だったんです。それでね、自分の大切な場所の一つとして、水俣というのは僕の中にあるんです。
ともちゃん:この話を潤さんから聞いてね、私も魂がゾワッとしたの。私たちは海から生まれてきて、そんな母なる海、塩をもそう、汚いだのなんだの馬鹿にされたのがはがいか。その文面だけでダイレクトに私の中にも入って来てね。これだけは何とか記事にねじ込んでほしいなと思って潤さんにパスを出しました!
太陽:そういう想いを知っているからこそ、潤さんが塩に対して思う「必要不可欠なもの」っていうのは、ものすごく説得力がありますね。僕もこれからの人生、きっと塩について考える時間がたくさんあると思いますが、潤さんとの出会い、お話、そして今日の体験も、僕の中にある芯がより補強される重要な時間だったと思います。
今日はお忙しい中、素敵な時間をたくさん体験させていただきありがとうございました!
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えんのひとつまみ、第九回は、『天草ビオ・ヴィレッジ』のメンバー、吉岡潤さんでした。
ふぅ〜〜〜〜〜〜〜〜。25,000文字超えの超長編記事、何とか書ききりました。
もっと上手く書ける人なら良い具合にまとめて読みやすく書けるんでしょうが…どれも書きたいお話ばかりで、あれもこれもと選びきれずに書いたら、結果とんでもない長編が爆誕しました。
…もうこれ以上文字を増やしたくないのですが、個人的に巨石ツアーですごい体験があったので、結局それも記事内で書くのは断念したものの、諦めきれず結局ここに書きます。

巨石ツアーで訪れた弁財天さんを祀っている立派な巨石。その直前に訪れた揺ヶ池神社のお堂で、潤さんの読経を聞きながら参拝するというすんごいシーンがあったのです。が!、その後ろでカシャカシャ写真を撮る訳にもいかないですし、文字に起こして文章にするのも難しすぎるので断念。
で、この時に潤さんのスマホがお堂に忘れられていたそうで、「ちょっとここで待っててください」と、弁財天さんの巨石の前でほんの数分待つことに。
辺りを見渡していたら、お供物にされてたであろうお酒の瓶が風で飛ばされてたのか、ちょっと先の方に転がってたので、何だか放置してるのも申し訳ないなぁと、拾って集め終わった瞬間。
木々の間をすり抜けて、西陽が線のように差し込み、ちょうど瓶を拾った先にある岩壁の一部が照らされたんです。
ちょっとした崖の下にあるので近づいて見ることはできなかったのですが、ちょうどお地蔵さんくらいの石がそこにあり、何と無くそれが気になったので、一緒に待機していたSyuちゃんにそれを話した所、「ちょっと読み取ってみます」と、目を瞑り手を石の方向にかざしてしばらく沈黙。
「あの部分から嬉しい、暖かいような気持ちを感じます。太陽さんの事を歓迎しているようです」と暫くしてから目を開けたSyuちゃんにそう告げられたのですが…そこで僕は何と言いますか、目には見えないけど、確かにそこにある意思、それが神様というものなのか、自然なのかはわかりませんが、初めて対話できたような、とても清々しい気持ちになりました。
散らばってしまった瓶を片付けてほしいというメッセージを、ちゃんと僕が汲み取れて実行できたこと。そしてそれに対して、目に見える形で現実に日差しという形で現れてくれたこと。それが巨石ツアー、日本人のルーツを辿る旅の中で起きたことが、僕にとって掛け替えのない神聖的な体験となりました。
はい、書けたので大満足。
ということで、素晴らしいお話と体験を、潤さん本当にありがとうございました!
「え、撮影係のSyuちゃんって何者?」という新たな疑問が生まれてしまったかもしれませんが、Syuちゃんの詳細については、未来で更新予定の「えんのひとつまみ Vol16」の公開をお待ちください。
次からの記事は絶対に簡潔にまとめて読みやすいものを目指すぞという叶わなさそうな意思表明をしたところで、次回の記事もぜひお読みくださいませ。
「風流 kazaru」とは…


風流 kazaru (cafe,Farm,Music,Hall)
2001年、阿蘇・カルデラの一部である西原村、俵山の麓にKazaruが誕生しました。
この地域にある塩井神社からは滾々と水が湧き、川となって棚田を潤し、水を汲みに来るたくさんの人々の喉を潤します。
古来より水の生まれるところに人が集い、文化が生まれ、継承してきました。
そのような悠久の歴史あるこの場所でKazaruはコンサートや映画上映・ワークショップ・マルシェなど様々なイベント活動を行っております。
2016年の熊本地震を経て、新たに出発するkazaruは「分かち合い」の精神を大切に、雄大な自然の中で食・農・音を通じて皆さんと共に分かち合い・学び合いながら共に成長できる場となりますように日々進化してゆきたいと思います。
◆風流 kazaru(cafe,Farm,Music,Hall)
https://www.kazaruhall.com
◆天門整体(こころとからだをむすぶ整体セッション)
https://tianmenzhengti.webnode.jp
「天草ビオ・ヴィレッジ」とは…

古来より天草の人々の根底にある『のさり』の精神。
天草に、「のさり」ということばがあります。
それは、自然やご縁をそのままに受けとめ、委ねながら生きる、やわらかな心をあらわすことばです。
『天草ビオヴィレッジ』では、
みんなが「のさり」の気持ちで暮らしています。
風が吹けばその風に寄り添い、雨が降ればその恵みに感謝し、
人の違いもまたひとつの調べとして響かせ合う。
思いどおりにならないことさえ、贈りものとして受けとめる。
それが「のさり」のこころであり、
私たちが共に紡いでいる日々の営みです。
◆天草ビオ・ヴィレッジ_公式サイト
https://amakusabv.com
◆ビオ・ビレッジ-天草-オンラインショップ
https://shop.amakusabv.com
◆Instagram:天草ビオ・ヴィレッジ
https://www.instagram.com/amakusabv



